Re: 和歌山 これはちょっとな |
投稿者: 名無しさん 投稿日時: 2008/4/15 16:06 分校存続へ、町議ら”数合わせ”受験…和歌山・すさみ 町議らが駆け込み受験した和歌山県立南紀高周参見分校 ◆追加募集で存続基準クリア→一転入学辞退 生徒数の減少で廃校の対象となっている定時制の和歌山県立南紀高周参見(すさみ)分校(すさみ町周参見)で、今年度の志願者が存続基準数に達しない見込みになり、町議や建設業者ら30〜40歳代の男性4人が願書締め切り前に駆け込み受験し、合格していたことがわかった。4人は、分校OBらの依頼で「成人特別枠」で受験。町議らは「入学するつもりだった」と言うが、その後の追加募集で中学を卒業した5人が合格、基準をクリアしたため、入学式直前に辞退した。県教委は「不自然な点がある」として経緯などを調査する。 同分校は、1954年に田辺高周参見分校として開校し、63年に現在の校名に改称。ピーク時には約40人の生徒がいたが、漁業の衰退などに伴う過疎化で減少し、ここ数年は20〜30人で推移している。現在22人。 県教委や同分校によると、廃校は2004年の県立高校再編整備計画で決まった。しかし、地元で反対の署名活動が起きるなどしたため、県教委は05年5月、「2年連続で入学者が募集定員(30人)の20%(6人)に満たない場合は募集を停止する」との案を提示。06年度は9人が入学してクリアしたが、07年度は1人で、廃校を免れるには、08年度に6人を確保する必要があった。 しかし、2月19日の前期試験の出願者はゼロ。3月12日の後期試験でも、中学を卒業した出願者が2人だけだった。このため、現職町議(45)と、同町内の建設業者の計4人が“数合わせ”で受験した。試験内容は作文と面接で、4人は作文で受験動機を「勉強して今の仕事に役立てたいから」などと記していた。後期試験は町議ら4人を含む6人全員が合格した。 ところが、その後の追加募集で中学を卒業した5人が合格し、町議ら4人が入学しなくても存続することになったため、入学式直前に分校を訪れて入学を辞退した。その際、「存続が決まった時点で自分たちの役割は終わった」「人数が確保できて喜んでいる」などと話したという。 受験した町議は「OBら数人から『分校の存続が危うい』と依頼され、生徒のためを思って受験した。県教委が生徒数で廃校を決めるなら、こちらも数で対抗しようと思った」と話す。 同分校の廃校を巡っては、分校のOB会などが「南紀高校周参見分校を存続させる会」を結成し、県教委に存続を訴えていた。 同分校の前尾英造教頭は「地域の学校を守るための行為だが、誤解を受けても仕方ない。ただ、本人たちは『入学したら晩酌を控えないと』と話すなど、通学する意思はあったように思う」と話している。 ■「問題はないが…」 県教委県立学校課の話「手続き上の問題はないが、驚いている。廃校への基準に抜け道がある可能性もあり、詳しい情報を集めたい」 (2008年4月15日 読売新聞) http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20080415p102.htm |