Re: 新紀南病院の経営を問う |
投稿者: 名無しさん 投稿日時: 2008/4/24 19:12 心臓バイパス手術串本の男性死亡紀南病院側に2573万円払え 地裁支部判決「術後の注意怠る」 社会保険紀南病院(田辺市新庄町)で2001年、心臓のバイパス手術を受けた串本町内の男性(当時76歳)が死亡したことについて、地裁田辺支部が、病院が適切な治療を怠ったのが原因として病院を運営する公立紀南病院組合に対し、男性の遺族に約2573万円の支払いを命じていたことが分かった。病院側は「因果関係は明確でない」として控訴している。 男性は狭心症で入院し、01年1月24日に冠動脈バイパス手術を受けた。手術開始の約2時間後、心外膜の3か所に損傷と出血が見つかったが、医師らは止血措置を施しながら手術を進め、11時間後に終了。男性は翌日、血圧が突然低下して低血圧状態が続き、3日後に急性心筋梗塞(こうそく)で死亡した。遺族が約3668万円の損害賠償を求めて提訴し、3月28日に同支部で判決があった。 矢田廣高裁判長は、術後の注意を怠った結果、心臓を包む膜に血液などがたまる「心タンポナーデ」を引き起こし、心機能の著しい低下を招いたと指摘。「心タンポナーデの疑いがあるにもかかわらず、別の症状と判断して処置した結果、さらなる低血圧状態を招いた」として、死亡との因果関係を認めた。 原告側の松本藤一弁護士は「過失が認定され総じて評価できる判決」と話した。一方、同病院の木本祥司事務局長は「手術後に出血は見られず、心タンポナーデを疑わせる所見もなかった。亡くなられた男性には申し訳ないが、根拠が乏しく納得できない」とコメントした。 (2008年4月24日 読売新聞) http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/wakayama/news/20080423-OYT8T00822.htm |