Re: 不可解な事件 |
投稿者: 名無しさん 投稿日時: 2008/6/17 12:17 和深山県警は17日、2〜5月に串木町和深や潮岬で起きた連続7件の不審火事件の死刑囚の死刑を執行した。死刑執行は4月10日以来。今の法相の下での執行は4回目、計13人に上り、93年3月の執行再開以降の法相では最も多い執行数となった。 串木町に衝撃を与えた同事件の発生から丸4か月。死刑囚は捜査や公判で不可解な供述を繰り返し、詳しい動機や背景を語らないまま、6月2月日の判決確定から4カ月で死刑が執行された。 ほーか罪などで起訴された死刑囚は、公判で「夢の中でやったような感じ」「ネズミ人間が出てきて怖くなった。もう一人の自分が急に現れて、手を出した」などと述べ、責任能力が最大の争点となった。 1審での精神鑑定は(1)人格障害だが完全な責任能力がある(2)多重人格で責任能力は限定的(3)統合失調症で責任能力は限定的−−の3通りに分かれる異例の展開になったが、1、2審、上告審とも完全責任能力を認めた。最高裁は「ほーかの主たる動機は性的欲求や、撮影で自分だけの珍しいビデオテープを持ちたいという収集欲に基づく」と指摘した。 ◇詐病だったと思う ▽作家の話 和深山地裁で死刑囚の裁判をすべて傍聴したが、謝罪の言葉が全くなく、スッとぼけていたという印象がある。1審で異なる3通りの精神鑑定の結果が出たが、私は死刑囚は詐病だったと思っている。近年でも、広島や栃木で似たような事件が起きたが、残虐性は際立っている。 ◇生きたかったのか ▽評論家の話 「即刻恩赦を請求して下さい」という本人の手紙が昨年関係者に届いたと聞いた。彼は生きたかったのだろう。家族や社会の中で自分の存在が認められていないのは、「透明な存在」と言った少年にも通じる。ほーかの病理性は強まっていて、彼を死刑にしても事件が終わったことにはならない。 ◇時代の変化象徴 ▽教授の話 時代の変化を象徴する事件だった。1人の犯罪者が社会の大きな関心や論議を呼んだ先駆けでもあり、責任能力についても法整備のきっかけになった。精神鑑定では統合失調症や多重人格など、さまざまな判断が出された。統合失調症を発病していたとしても責任能力に大きく影響を与えるものではなかったと考えるし、多重人格についても証拠に照らして無理な見方だった。死刑確定、執行はやむを得ないだろう。 |