Re: 新宮市 |
投稿者: 名無し 投稿日時: 2015/12/2 19:26 「芥川賞をください」展 若き日の太宰治が当時、文壇の重鎮だった佐藤春夫に宛てて、自分の作品を芥川賞に選ぶよう懇願する手紙などを紹介する展示会が佐藤の出身地、新宮市で開かれています。 新宮市の佐藤春夫記念館では、1今回初めて一般公開される太宰が佐藤に宛てた手紙3点のほか当時の本や2人の写真など、およそ100点を紹介しています。 このうち、昭和10年の手紙は、佐藤から作品の評価を伝え聞いた太宰が 「バンザイが口から出さうで、たまらないのです」 と喜びを表現しています。 しかしこの年に行われた芥川賞の選考会で太宰の作品は選ばれず、翌11年の手紙には 「第二回の芥川賞は私に下さい」「私を助けて下さい」「私を忘れないで下さい」 と、懇願する内容がつづられています。 千葉県から訪れた20代の女性は 「太宰がうつうつとした方だということは知っていましたが心の底からそうした感情を手紙に書いていて驚きました。 とても興味深かったです」 と話していました。 佐藤春夫記念館の辻本雄一館長は 「文面からは2人は心が通じ合っていた面も読み取れる。 赤裸々に語っている太宰の思いを想像しながら見てもらいたいです」 と話していました。 展示会「芥川賞をください」は、来年2月28日まで開かれています。 12月02日 17時52分 |