★『非常放流』とは!★ |
投稿者: z 投稿日時: 2017/7/28 13:29 >>95 様 はい、了解いたしました。 まず、防災ダムは、当たり前ですが流入してくる洪水量に対し予め決めておいた最大放流量以下で放流し洪水調節を行ないます。 つまり、「洪水量ー放流量=ダム貯留量」となり、洪水量が放流量を上回り続ければ当然のことながら洪水調節容量を使い果たしダムは一杯になます。 そうなりますと、ダムの決壊・倒壊の危険性が高くなるため、ダム内水位を低下させないように、「今来ている洪水量と同量の放流を行なう=『非常放流』」ということです。 この『非常放流』の呼び名も以下のようにいくつかあります。 『非常放流・非常放水・緊急放流・緊急放水・ただし書き放流・すり合せ放流』 小匠防災ダムの場合は、以下のように「ダム内水位・貯水位:約58.0m」で『非常放流』が実行されるように管理規定で定められております。 ![]() ※洪水調節容量:防災ダムが洪水調節を始めた段階で流入洪水を貯めることのできる空きスペース。 ※『非常放流』:防災ダムが洪水調節容量を使い果たし、これ以上流入洪水を貯めることができなくなり、ダムの決壊・倒壊を防ぐためダム内水位を低下させないように(至難の業)流入量をそのまま放流している状態。 ★註:もし『非常放流』実行時にダム内水位を低下させた場合は、貯めていた水を加えて放流していることになり、ダムが存在していないよりも洪水被害を増幅拡大した可能性が高い。 |