Re: 紀陽銀行 赤字に転落 投資が裏目 |
投稿者: 名無しさん 投稿日時: 2008/11/20 9:35 銀行依存度が高い中小企業には死活問題 「如何なる企業も、発足当初は中小企業」。まさにその通りだ。今をときめく世界的な大企業であっても、最初から大きな企業だったわけではない。生まれたばかりの中小企業は、事業を拡大し大企業に発展するまでのプロセスを、中小企業として乗り切らなければならない。そのプロセスの中で最も重要なことは、必要な資金をいかに調達するかだ。 最近は、一部の中小企業が私募債を使った資金調達を行なうことがある。しかし、そうしたケースは依然、例外的な事例と言ってよく、わが国のように中小企業の資金調達の道が限定されている国では、中小企業の銀行依存度はかなり高い。その銀行が、景気の状況によって融資スタンスを厳格化することは、中小企業にとって死活問題になりかねない。どれほど有望な製品やノウハウ、儲けられるビジネスモデルを持っていても、今日、明日の資金繰りが立てられなければ、事業を続けることはできないからだ。 わが国の新規事業は少産・少死型といわれる。新規事業を始める件数が少なく、事業に失敗するケースも相対的に少ないためだ。その背景には、米国などの多産・多死型とは異なり、日本人は伝統的に、新規事業に対して慎重なことが考えられる。そのため、新規の中小企業に対する様々なインフラの整備が遅れている。 |