Re: 「県立高等学校の今後の在り方(再編整備)」 |
投稿者: 国公立難関 10 大学合格者は、少ない。 投稿日時: 2020/12/26 7:16 11ページ 〇高等教育機関への接続(大学進学実績) 本県の高等学校全体の大学進学率は、全国の状況に比して低い状況にあり、さらに、 旧帝国大学や医学部といった、いわゆる難関大学への進学実績についても近隣府県に比 べてかなり低い状況である。進学情報誌等のデータを一例にとれば、近畿各府県の公立 高等学校出身者における令和 2 年度の国公立難関 10 大学(東京大学など7つの旧帝国大 学と一橋大学、東京工業大学、神戸大学)と国公立大学医学部医学科への合格者数は、 本県を 1.0 とした場合、近畿各府県では約 2.9〜3.6 となっている。(各府県の公立高等 学校生徒数を調整した上で比較。)また、私立高等学校出身者を含めた場合でも、本県の 1.0 に対して、近畿各府県は約 0.9〜2.7 となっている。 県立高等学校の難関大学進学実績を改善し、和歌山の子供たちが、自らの将来や地域 に明るい展望をもち、高い目標に向かって前向きに取り組める環境を整備することが必 要である。また、本県の将来を担う人材を地元で育成する観点から、高等教育機関への 進学率を高めるのはもちろんのこと、和歌山大学や県立医科大学等、県内の大学におけ る県立高等学校出身生徒の占有率を高めることも必要である。 そのためには、教員の意識改革や指導スキルの向上、教科指導や進路指導の力量を高 める取組、教員の人事異動の活性化、国際バカロレア等のグローバルに活躍できる人材 を育成する教育システムの研究等に積極的に取り組むことが急務である。 また、本県の生徒は、高い目標をもたず、受け身の姿勢で学ぶ傾向が強いとの指摘が あるが、変化の激しいこれからの時代において自己実現や社会貢献を果たしていくため には、自分で考え自分で解決策を見出す積極性を身に付けておくことが求められる。 そのためには、社会課題等の解決に取り組む探究活動の推進を図るとともに、キャリ ア教育の更なる充実を通して生徒に高い目標をもたせることなどにより、生徒が自発的 に絶えず努力する向上心を育むべきである。 |