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[僕は無実だ!]          前和歌山市長  旅田卓宗

投稿者: 名無しさん 投稿日時: 2006/1/27 18:43

平成十四年八月の和歌山市長選挙に落選して間もない平成十五年正月の事だった。
落選直後から市民への感謝の思いを込めて続けていた幹線道路のボランティア清掃を、
新年も今暫く続けようと友人達と相談し、一月六日午前十時市内のメーン通りの三木町
交差点から和歌山駅に向かって清掃し始めた。
そこへ暴力団員風の男達が静かに近づいて来た。彼らは捜査二課の者だと名乗った。
直ちに僕はその場から車に乗せられ和歌山西警察署に連行され逮捕されてしまった。
容疑は収賄。市長在職中、万葉の地として全国的に名高い観光地である和歌浦の、
近年目を覆うばかりの衰退ぶりに憂慮し、和歌浦湾振興ビジョンに基づいて、
和歌浦を文化交流の舞台にして活性化すべく取り組んだ不老館事業(文化施設)に関し、
純和風建造物の不老館を吉永建設から買収した際、僕が吉永建設の木下社長から三百万円の
賄賂を受け取ったとされていた。
逮捕状を見せつけられるなり心の中で「クックックッ」と笑ってしまった。警察は何を
血迷ってしまったのだろうか?と思ったのである。
ところがその日から延々と二年二か月もの間、獄中に閉じ込められようとはその時には夢にも
思わなかった。警察は多分に政治的意図を秘めた噂話を信じ、強引な見込み捜査に踏み込んで
来たのである。
警察は先ず吉永建設の木下社長と国定営業部長を国土法違反という形式犯で逮捕した。
二人は平成十四年十一月三日逮捕された。彼らは以後、中抜き詐欺、融資詐欺容疑と次々と別件で
逮捕され続け、五十数日に渡り、連日深夜にまで及ぶ取り調べを受けた後、ついに標的としてきた
僕への逮捕状へと結びつく彼らの供述調書を作り出すことに警察が成功したのである。
しかし真実は全く違った。僕は吉永建設の木下社長から三百万円の賄賂を受け取った事も無ければ、
その理由もなかった。個人的な交際も無かったし、そもそも嫌がる木下社長に和歌浦活性化の為に
協力して下さいと僕から頼んだものであって、頼まれて買収したものでも無かった。
「なのに一体何故?」僕はまるでキツネにつままれているような気分で取り調べを受けた。
「まあやがて警察本部長あたりが間違ってましたと、お詫びを言ってくれて釈放されるさ!」
そう呑気に構えていた。ところが一月二十八日起訴されてしまった。
「そんなアホな?一円のお金も貰っていないのに・・」三月十九日第一回公判が始まった。
午前中の公判で吉永建設の木下被告が否認した。無かった事だから当然の事だった。午後の公判で
僕も「一円のお金も受け取った事は無いし、その理由も無い」と明言し否認した。いよいよ本格的な
審理が始まった。僕にとってはサスペンス劇場を見ているような思いで公判に臨んだ。
何しろどうして逮捕され拘留されながら裁判を受けねばならないのかサッパリ分からなかったので
ある。平成十五年七月九日最も重要な検察側証人として吉永建設の元営業部長国定証人が証言台に
立った。国定証人は吉永建設社長木下被告と共に平成十二年八月三日午前十時三十五分市長室へ来た
事に一件調書ではなっていた。そもそも国土法違反で木下被告と共に逮捕された彼の手帳の
十二年八月三日の欄に「十時三十五分、市四F野村」とメモされていた事から捜査当局によって
事件が作られていったのである。言わば彼は贈収賄事件の鍵を握る存在であった。国定証人は
証言台で幾分緊張気味に唇を震わせつつ重々しく口を開いた。「私の手帳にメモしている日は
木下社長が市長室へ行った日ではありません」彼は冒頭から宣言するように言い切った。
検事の顔色が一瞬変わり立ち上がった。執拗に追求する鋭い検事の質問に対し彼の証言は
揺るがなかった。
「どうして供述を翻したのか?」
「逮捕された当時、気が動転し思い出す事が出来なかったのです。その日市長室へ行ったのは私も
一部出資し設立した朝日測量の長尾社長らが市長に表敬訪問した日です。私も一緒に行く予定でしたが
行けなくなったのです。
その日は旅田市長の後援者である白川さんにアポを取って貰った日です」彼は証言台で明言した。
後に彼の証言を裏付けるように長尾社長と白川さんが証言し国定証言の真実性を明らかにした。
特に長尾社長は当日その時間に市役所へ行った証拠として市営駐車場の駐車券を証拠物として提出した。
しかも当初から検察が提出するのを拒否し続けていた野村秘書が当時作成していた日付毎の市長訪問者
名簿のフロッピーディスクがついに公判の場に提出された。むろん問題の日に吉永建設木下被告の記録は
無く、国定証人や長尾証人の証言通り、長尾社長と白川さんの名前が記録に残っていたのである。
木下被告が科学的にも問題の日に市長室へ来ていなかったことが明らかになったのである。
来ていない者から賄賂を受け取れる道理が無い。
 ここに来て明らかに贈収賄事件(不老館事件)は捜査当局の予断によって作られた事件であることが
明白になった。ならばどうして例え瞬間風速のような形とはいえ、吉永建設の木下被告が贈賄を認める
調書に署名したのであろうか?その事はやがて公判を重ねるごとに明らかにされていった。先ず捜査当局が
「旅田を潰してやる!」と方針を決めたのである。そして
「不老館買収の裏には必ず金が動いている」と予断したのに違い無い。その予断に基づいて強引に吉永建設の
木下社長と国定営業部長を国土法違反容疑で逮捕した。実際には事後届出で済む形式事件を僅か二十日届けが
遅れただけで、しかも既に届けを済ませ、県に始末書を提出して行性的には一件処理の終わっているものを
強引に逮捕に踏み切ったのである。僕を狙う突破口として・・。
以来いくつかの別件逮捕を繰り返し、五十数日にわたって連日深夜にまで及ぶ取り調べを続けた結果、
時には捜査官が大声を張り上げて恫喝し、又時には白紙の調書に無理やり署名させようとしたり、
椅子を蹴り上げたり、挙げ句は分譲マンション竣工にあたり十数億円をゼネコンへ決済せねばならない時期に、
それに対する資金として既に完売していた顧客からローン設定の後、売却金を回収せねばならない
責任者である国定営業部長が逮捕されており身動きが取れない状況下、その上に専務や常務までも連日
「逮捕するぞ!」と脅されながら取り調べを受け、更には勤務実態が無いとして木下被告の奥さんまでをも
「逮捕するぞ!」と脅し、会社存亡の危機に追い詰め、木下被告に捜査当局の作文した調書に瞬間風速のように
署名させたのである。しかし彼はその直後から否認を続けていた事は木下被告の証言だけでなく、
取り調べた警察官や検事の公判証言からも明らかになっていった。戦前のような拷問では無いにしろ事実上の
拷問のような取り調べ状況であったことが白日の元に晒されていったのである。
平成十五年七月二十八日、四回に渡る国定証人の証言が終わり不老館事件は誰の目にも作られた犯罪である事が
明白になり呆気なく崩れ去った。その日、午前中の公判後、徳永主任弁護人が拘置所に訪ねて来てくれた。
「これで秋には楽しい思いをして貰えます」彼はそう言い残しニコニコ笑いながら帰っていった。その直後、
僕の身柄が突然、和歌山西警察署に移管された。そして今度は石泉閣事件背任容疑で再逮捕されてしまった。
不老館事件で僕を誤逮捕してしまった捜査当局が世論の批判を恐れ、慌てて再逮捕してきた事が容易に予想された。
「何て警察は酷い事をするんだ!」僕は怒りに震えた。でも僕は背任行為を一切していなかった。不老館事業と
共に石泉閣事業も和歌浦を活性化したい一心で取り組んだ事業であり議会の可決を持って進めた事業であって
背任行為などしていなかった。僕には何が何やらサッパリ分からない内に取り調べが進められていった。
拘留満期日の前々日の事だった。警察の取り調べ室で僕の前に座った捜査官が腕組をして怒鳴りつけてきた。
「議員を辞めろ!」
「僕は無実だから辞めない」即答する僕の声を制するように捜査官が言い放った。
「俺ら○○さんに期待しているんや!」彼の言葉を聞いて愕然とした。
「そうだったのか?あんた達にはそんな目的があって一月以来、僕に対しむちゃくちゃな捜査をして来たのか?
ならば僕は断じて辞めない。僕が辞めたら、警察権力によって次々と政治家が抹殺されていく。民主主義の破壊だ」
僕は言い切った。
翌々日、理不尽にも僕は起訴された。僕の誤逮捕を風化させようとの狙いだった。二つの裁判は粛々と
続けられていった。僕はひたすら獄中で耐え続けねばならなかった。平成十七年二月二十二日やっと
保釈決定され釈放された。実に二年二カ月にも及ぶ異常なまでの長期拘留だった。
平成十七年十一月十八日、いよいよ僕の無実が証明される日がやって来た。僕も弁護人も無罪を信じて
疑わなかった。ところが判決を聞いて僕は唖然とした。
「不老館事件有罪、石泉閣事件有罪!」裁判長の声が低く響いた。
裁判長の読み上げる判決文を聞く内に背筋に冷たい旋律の走っていくのを覚えた。
裁判官の判断は根本から間違っていた。両事件とも全て推認出来るとして有罪判決を下した強引さもさることながら、
その推認するに至る根本的な判断の過ちを犯していたのである。裁判官は背任性の無い石泉閣事件を捜査機関が
作り上げた世論に迎合し、どうしても有罪にしたかったのに違いない。その為には強引に不老館事業は金で
やったのだ!と決めつける必要性があったのだ。
何故なら不老館事業が純粋に万葉の地、和歌浦を活性化したい一心で僕が取り組んだものなら、当然その後に
取り組んだ石泉閣事業も又純粋に、和歌浦活性化の為に取り組んだものと判断せざるを得なくなるからである。
その為、裁判官は物的にも科学的にも贈収賄の日とされている平成十二年八月三日に吉永建設の木下被告が
市長室へ来ていない事が弁護側によって明白に立証されているにも関わらず、それを無視し、取り調べた
検事や警察官でさえ公判廷で「木下被告は最後まで否認していた」と証言した言葉を信用せず、強引な捜査の
結果、瞬間風速のように一瞬認めさせた木下被告の供述調書を信用出来るとし、贈収賄があった事が強く
推認出来ると判断したのである。ところが推認する前提として「現に吉永建設は十二年九月一日付をもって
能審(経営事項審査点数)がアップされ特Aにランクアップされている」と明言した。
そんなアホな?経営事項審査点数は県が決めるものであり、和歌山市には市内業者ではAランクだけで特Aランク
なんて無いのに!・・。裁判官は捜査機関の捜査報告書を一方的に鵜呑みにしてしまったのだ。判決文には更に
驚くべき内容が含まれていた。
「弁護側が主張するような強引な捜査を繰り返したということ自体、あまりに露骨過ぎる脅迫的取り調べ手法であって、
にわかに信じ難い」とも明言した。
ならばより酷い脅迫的取り調べをすればするほど調書の信憑性が高まるというのであろうか?これでは拷問による
脅迫的取り調べを裁判官が推奨しているようなものではないか!とても裁判官の論じる言葉とは思えなかった。
極めつけは不老館事件の総括で裁判長は   「被告人は何の反省も無いどころか、捜査官から議員を辞めろ!
と強要されたと言い政治的意図を持った捜査だと主張している」と明言した。『バカヤロー!裁判官はろくすっぽ
調書を読んでいないのか!』僕は心の底から怒りが噴き出した。不老館事件で逮捕され取り調べを受けていた時期は、
僕は市長選に落選し議員どころか只の人だったのに・・。議員を辞めろ!と捜査官から強要されたのは、不老館事件
初公判以後の四月に市議選に獄中出馬して当選し、その三カ月後、石泉閣事件で再逮捕されて取り調べを受けていた時に
強要されたものだった。僕は呆れ果ててポカーンと口を開け裁判長の朗読する顔を眺めていた。
裁判官は捜査当局と同じように不老館事件では裏で金が動いたと予断したのだ。裁判官も『政治家は悪人だ!』と予断し
『旅田は金を受け取っているのに違いない』と予断した。故に『有罪にし政治生命を抹殺せねばならないと』予断したのに
相違無い。そのことが当然、石泉閣事件でも『背任行為を行っているのに相違無い』という予断を生み判決を下したのに
違いない。真実は全く違うのに・・・。戦前の警察国家時代に舞い戻ってしまったのか!と思うと恐怖ですら感じ全身が
凍りついていくように思った。戦後民主主義国家に生まれ変わった我が国は、いち早く新刑事訴訟法を制定し新しい
司法制度が確立された。新刑事訴訟法には罪障立証主義が高々と詠われていた。戦前の思想統制に見るように拷問に
よる自白の強要によって、罪無き人々を数多く牢獄に閉じ込め処刑してきた反省によるものだった。即ち
「証拠をもって判断する」ということである。にもかかわらず朗々と読み上げる判決文は
「推認するに難く無い!」という言葉で埋め尽くされていた。何のことは無い、推測の羅列である。
「そうであろう?で犯罪者にされるなんて、そんなひどい?」僕は心底そう思った。僕は直ちに控訴した。  
きっと高等裁判所は予断を持たず真実を見抜き、証拠を持って判断して下さるに違いないと期待を抱いたのである。
僕は再び長い長い戦いの日々に挑戦していかざるを得なくなってしまった。
『これで政治生命は完全に絶たれてしまった!』
しかし僕は戦い抜き、必ず最後に無実が証明されなければならない!。不当捜査と不当判決を打ち砕き、日本の
民主主義と法治国家日本を守る為に僕は戦い続けなければならないんだ!悲壮なまでの使命感を胸に秘めて
再び立ち上がったのである。しかし一審の判決も又国家権力の一翼を担っているのでは無いだろうか?
ふとそんな疑念が生まれた。何故なら裁判官の判決文は殆ど検察の論告をコピー機で写し変えたようなもので
あったからである。
ひょっとして警察も検察も裁判所も一体なのではないだろうか?
そうならば判決も又犯罪者を作り出す国家権力の一翼を担ったものとなって当然だ。即ち判決そのものが
犯罪捜査手法の一つとしてなされたものかも知れない。
一審は厳罰判決を下す。そして二審では無かった事でも執行猶予付き判決欲しさの人間の弱点を突き、無理やり
認めさせるといった捜査手法が検察と裁判所が一体となって半ば日常的に行われているとしたなら?・・
そこまで考えいくと僕は思わず震撼とせざるを得なくなった。これでは国民は何を頼りに生きていけばいいのだろうか?
そう思い出すといよいよ疑念がより確かなものへと膨らみ、僕は思わず慄然として恐怖におののいたのである。
僕は堪らなくなり天を仰ぎ合掌した。もはや僕には祈る以外に道は無いのだろうか!

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