Re: 和歌山 これはちょっとな |
投稿者: 名無しさん 投稿日時: 2010/2/21 8:48 上野綾香のView point 「指名」制度 談合の余地 岩出市入札妨害事件 「一般」導入 “情報交換”なくす工夫を 事件の舞台となった街路灯。下は岩出市役所の土木課を捜索する捜査員ら 市道街路灯設置工事の入札予定価格を漏らした疑いで元事業部長が逮捕された岩出市では、談合の抑止に一定の効果があるとされる「一般競争入札」が過去に1度しか行われていない。県や和歌山市などでは、ほぼ完全導入したが、岩出市では、この1件を除くと、事件の舞台となった事業部土木課の工事も含め、すべてが事前にどの業者が参加するかがお互いにわかる「指名競争入札」だった。専門家は「事件を機に一気に改革を進めるべきだ」と指摘している。 岩出市の指名競争入札では、副市長、総務部長、事業部長ら幹部5人で構成する「請負業者選定審査会」が、事前登録された業者から、内容などに応じて入札参加業者を選定。事前に参加業者を対象に説明会を開き、入札方法や設計書を、職員が解説する。これでは、関係する職員や業者同士で、顔ぶれがわかってしまい、互いに“情報交換”をする余地ができてしまう。 一般競争入札は、原則、希望する業者が自由に参加できるため、事前にどの業者と競合するかがわからない。談合が起こりにくいとされる。同市でも、2008年度から試験的に導入したが、対象を「土木で1億円以上、建築で2億円以上」の工事に限定しているため、実施したのは1度だけ。市総務部は「広く業者を募ると、資金力があるところが残り、中小の地元業者がなくなってしまう」と説明。「今後は少しずつ取り入れたい」という。 県では、06年の官製談合・贈収賄事件で当時の知事が逮捕され、改革に着手。08年6月から、一定の条件を満たす業者が自由に参加できる「条件付き一般競争入札」を導入し、09年1月には物品調達なども含め、指名競争入札を全廃した。和歌山市でも、同様の改革を進め、金額に関係なく一般競争入札とした。ともに、業者が条件を満たすかどうかの審査は、入札後、落札予定業者に対して行う。参加業者を、事前に職員が知ることのないようにするためだ。 県技術調査課の担当者は「発注者側が業者の選定を行わないため、癒着ができない。また、参加業者を分からなくすることで、談合や職員の情報漏えいを防ぐことができる」と効果について話す。 全国市民オンブズマン連絡会議事務局長の新海聡さんは「指名競争入札のような談合が行われやすい制度を放置しているのは、行政の職務放棄に等しい。事件が起きた自治体なら、なおさらだ」と制度見直しの必要性を強調している。(県警・司法担当) (2010年2月21日 読売新聞) http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/wakayama/news/20100220-OYT8T01076.htm |