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Re: 「和ネット評論」仁坂県政の選挙戦略は 県議選を終えて課題残した

投稿者: 和ネット 投稿日時: 2007/4/9 11:59

今夏行われる与野党対決の参議院選。その前哨戦と位置づけられる今回の統一地方選。8日投開票の県議選で和歌山市、岩出市など6選挙区で計16人の当選者が決まり、無投票の8選挙区を含め全議席46人が出揃った。無投票選挙区のうち、海南市、有田郡(各定数3)では共産党候補各1の計2人が無投票当選し、共産党は今回、和歌山市で当選の2人を加えて現有議席4を確保した。西牟婁郡(定2)では自民と無所属の現職を相手に共産党の元職高田由一氏があと一歩の戦いを見せ、日ごろの地道な活動ぶりが伺えた。しかし、共産党県議が2人も無投票で県政に送られた例は過去にない。今回、全国では、共産党公認候補が無投票当選したのは大阪、京都、兵庫などの府県議選で7人。うち本県は2人を占めた。共産党は、仁坂県政の純然とした野党だ。滋賀県では無党派の嘉田由紀子知事率いる「嘉田派」が自民党系議員の過半数当選を阻み与党を躍進させた。反面、仁坂県政の野党対策は、判然としないように思える。
戦後初の民選知事小野真次から継承された大橋正雄、仮谷志良、西口勇知事の保守本流の時代、いずれの知事も対共産党戦略として、県議選には、一貫として知事与党候補を擁立した。当然、共産党の無投票当選などは容認できるものではなかった。小野の5選時と後継者の大橋の緒戦時、知事選の対決候補は共産も加えた自民対保革連合の知事選だったが、大橋2選後、共産以外はオール与党で、公明は中道路線を歩みつつ、共産党とは一線を隔した。中央政権は「自共対決」といわれるほど共産党の全盛期もあって、衆院和歌山1、2区(当時は2選挙区制)で共産党国会議員2人が誕生したことも。以後、歴代の知事は、共産党の擁立候補との対決選挙が続いた。現職知事の無投票独走は、いずれも共産党が阻んだ。議会制民主主義の時代、与野党対決選挙は不可欠だが、歴代の知事は県議選では、共産党候補追い落とし全力を傾注した。県出先機関の職員票を与党候補に按分するなどして、与党勢力の温存を図った。知事選を含む県ぐるみの選挙に対する批判も強かった。この最中、共産党県議が無投票で選ばれた例は過去に1回だけあった。1995年、海南市選挙区で、党公認の中山豊氏が、現市長の無所属神出政巳氏の2人が選ばれた。この時、新人の自民候補予定者が有権者に酒食を接待したことから公選法違反として喧伝され、立候補の辞退を余儀なくされため、無投票となった唯一の例外だ。
一方、共産党県議団は毎年、県予算編成前に、教育、福祉面などの政策提案を知事に行うが、大橋、仮谷、西口知事は、共産党県議団との対面を避け、担当部長ら代わりに対応した。また、共産党県議の県議会一般質問には、党の手柄となるような、前向きな答弁もしなかった。
 これが露骨とも思える知事の野党対策だったが、前知事木村良樹、現・仁坂知事となってからは様変わりした。木村知事は県議会で共産議員も含めほとんど平等に答弁し、仁坂知事は、共産議員の質問に、それ以上の時間をかけて答弁することもあるなど、当の議員を驚かせた。「前知事も現知事もよくしゃべる」というのが共産党議員の知事評である。木村前知事の野党とも差別のない一見、民主的・公平な議会答弁の反面、1期知事選のときのライバル候補大江康弘支持者の建設業者の指名妨害工作は露骨を極めた。このことは、一連の官製談合事件の公判で明らかにされている。木村の政治信条は、個人的な敵味方の判断による低次元なものだった。共産は、木村の改革県政のうちの工科大学建設と雑賀崎沖合埋立事業の事業凍結だけは高く評価してはいるが、知事選では依然として対決した。仁坂知事は知事選で共産と戦った。民主は候補者を擁立できず、自主投票とした。仁坂知事は、その民主と、その支持団体で県内最大の労働組織「連合和歌山」の旗開き、年賀会には、来賓として招かれたが、代理出席で済ませた。自民党県連幹部から、与野党対決の参院選を目前に、民主党関係の来賓出席は、敵対行為に値するとクギを刺された経緯もあった。県政の与野党対決で攻めの嘉田滋賀県政、自身の主体さえ見えない仁坂県政。しかも今回、無投票選挙区は、党利党略を避けた自民と共産の「すみわけ」の妥協の産物としか言いようがない。双方、議員定数の減員に反対した。全国で唯一、定数減のない法定上限定数の県議会。与野党の政策対決による切磋琢磨を忘れたことが、県議会史上最低の投票率53・93%となって跳ね返ったのではないか。官製談合追放の県政刷新への論争は選挙戦で乏しく感じられた。有権者へただお願いだけの選挙戦で県政の意識改革はできないだろう。仁坂知事の政治姿勢・戦略を含めて今後に課題を残した。




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