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Re: 「和ネット評論」 東国原知事VS記者クが投げた波紋 和歌山県政の場合はどうか

投稿者: 和ネット 投稿日時: 2007/4/20 12:03

宮崎県の東国原知事が、県政記者クラブ主催の会見の席上、「特筆すべき発表がない時も、定例会見って必要ですか」と問いかけたことから、記者が「稚拙な質問だ」と反発。同知事と県政記者クラブで激烈バトルが勃発した事件を契機に和歌山県の仁坂知事ら歴代の知事による県政記者会見の話題、問題点を検証する。
 東国原知事はタレント出身と人気と強い個性からマスコミの寵児だ。記者会見よりバラエティ番組に出演した方がPRになると思っているのだろうか。同知事は、「稚拙だとは思っていません。根本的な疑問」「統一選や米軍再編に対する見解も、飽き飽きするほど言ってきた。今さら何を聞きたいのかな」「会見の内容を全て報道してくれない」などと不満顔。「あなた方が聞きたいことが必ずしも県民が聞きたいことだとは思わない」などと述べた。東国原知事は知事ブログなどで「普段の質疑応答より、知的レベルの高い彼らと、本質論での議論の方が刺激的でより濃密で面白かったなどと挑発モードだ。
 和歌山の場合、定例記者会見は、木村良樹前知事当時が月1回。県地方新聞協会、民放記者も加わるが、2期目から県政記者クラブ(加盟12社)だけで別に1回行われた。仁坂知事からは、定例会見は週1回。知事部局の各部長も顔を揃える。さらに臨時記者会見もあって、この3月中は計6回会見があった。
 記者会見での知事と記者団との応答のありようは、東国原知事の場合「刺激的でより濃密」だったが、以前の木村知事は、記者クラブとの関係を「心地よい緊張関係」と表現したものの、大阪地検特捜部が官製談合の疑いで知事室などを捜索以後は、厳しい追及質問が相次いだ。
仁坂知事は発表資料を手に懇切丁寧な説明をすると評判だ。
 かつて、長年、県政記者をしていた筆者の記憶の中には、知事と記者クラブの対立はなかったが、発表の遅れやタイミングなどで県政記者クラブと県広報担当者とのトラブルはあったが尾を引くことはなかった。最近の地元紙報道で、県議会一般質問の応答内容の要点を県広報がクラブに提供することを取り止めようとしたが、クラブ側が継続を求めトラぶったらしい。広報側は、記者室のテレビに一般質問をそのまま流していることから二重手間だと打ち切りを通知したようだ。その結末は聞いていないが、記者たちは他の仕事も抱えていつも多忙。質問内容の聞き落しもあり、要点メモで確認できれば便利であることは確かだ。
 木村知事は、官製談合の裁判で「政治は清濁合わせの呑むことも必要だ」などと述べ、記者たちは「あの改革派知事の言葉なのか」とわが耳を疑ったという。木村知事は、記者会見でとうとうと改革姿勢を強調し、記者らがその奥底に潜む欺瞞性を見抜けず、もっぱら県政の透明性を含む改革姿勢を無批判に垂れ流ししたのではなかったのか。疑問符がつく。
 仁坂知事の記者会見の模様は、県のホームページに質問記者の所属社名と質問内容や知事の答弁の詳細がその都度、広報されているので目を通すよう薦めたい。
 また、木村知事以前の西口勇、仮谷志良知事時代は、定例会見はなく、必要に応じてセットされた。西口知事は2期目の途中、体調を崩してウツ状態となったため、関係部長が主な課題を記者発表するだけになった。西口、仮谷知事は、ときどき記者クラブに茶菓子をお土産に立ち寄って、雑談しで過ごした。本音も聞けたため、面白い記事が書けたこともあった。木村前知事、仁坂知事とも記者クラブに立ち寄ることはない。
 仮谷知事当時の1979年。正月明けの新春記者会見は画期的なものになった。特段、発表する予定はなく、記者たちから「何か新春らしい夢のあるネタはありませんか」の声が出た。しばし沈黙が続いたが、同席していた西口勇知事公室長は、「淡路島に橋かトンネルをつなぐどえらい初夢もいいなあ」と口にした。−。知事と記者たちは和気あいあい。当時、四国と本土を結ぶ瀬戸内海の3架橋計画や建設が進んでいることもあって、紀淡海峡直結道路の話題でかなり盛り上がった。知事サイドは、夢のような構想に自信がもてなかったようで、記者の反応を確かめるため、それとなく、公室長を通じてリークしたと思われる。そこに当初予算に調査費を付けるためのたたき台にする予定の紙1枚の簡単な紀淡海峡資料が配られた。まだ企画部でも検討したことのない構想前のものだ。仮谷知事は「検討に値するなあ」と一言つぶやいた。記者はこれに飛びついた。翌日の紙面は、「和歌山県が紀淡トンネル構想検討へ」の記事が踊った。ヒョウタンからコマが飛び出す、想定外の新春記者会見だった。仮谷知事は、早々記事にされるとは思ってもいなかったようだ。翌年、日本鉄道建設公団総裁が現地視察したことから構想が加速した。和歌山市加太から洲本市まで全長40K、海峡幅11K。県がコンサルタントに依頼し、このトンネル方式を、ロッキー山脈をまたぐ長大トンネルで実現中の台車の列車に車を載せて走るカートレイン方式が望ましいとする構想も発表された。その後、吊り橋構想が主流となり、和歌山、大阪、兵庫の関係自治体による期成同盟や関西財界も乗り出し多くの促進団体が誕生し、国の太平洋新国土軸構想、関西大環状道路構想の要ともなった。現在、費用、需要面で検討中のため、実現までは一休み。西口公室長は、出納長、副知事と出世街道を駆け上り、仮谷知事の5選目の任期切れとなった知事選に立候補し、和歌山市長の旅田卓宗氏と戦ったが、西口氏は選挙時、「私は紀淡海峡道路の構想し推進した。実現に尽くす」と公約を掲げ、知事になった。
定例記者会見は、形式だけで実りあるものになるとは限らない。緊張あり、刺激的で濃密も、知恵も夢も、時には激論、知事VS記者クラブの場面があってよいのではないか。県民が知りたいことなど、実りさえあればよい。東国原知事は、記者クラブの向こう側に国民全ての耳、目があることを今一度見直すべきだ。同知事の口からではなく、記者たちから「刺激的で濃密な記者会見だった」と口にしてほしかった。記者会見にはメリハリがほしい。


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