Re: 今後の和歌山市 |
投稿者: 名無しさん 投稿日時: 2010/4/9 14:40 業者光熱費、市が負担 ■土地無償借用 理由/和歌山市立少年自然の家 和歌山市が小学生らのために開設している宿泊・研修施設で、30年以上にわたり、特定の民間業者が経営する食堂の光熱費を市が負担し続けている。施設の建設時に必要な土地をこの業者から無償で借りた代わりとして長年続いてきた。公認会計士が税金の使い方についてチェックする包括外部監査で「財政運営の原則に違反する」と是正を求められた。 市に提出された監査報告書によると、不明朗な会計処理が指摘されたのは「市立少年自然の家」(同市加太)。1972年の建設時、雨水などの排水管を設置するために、近くの民間業者が所有する土地(約413平方メートル)を市が無償で借り受けることを、当時の宇治田省三市長と業者が取り決めたという。 土地を無償で借りる代わりに市は、業者に施設内の食堂経営を認め、電気、燃料、水道の使用料を市の負担とした。74年の開所にあたり、当初は入札も行われたが、1社しか応札せず、その後、随意契約で毎年、食堂の使用許可を与えてきたという。 所管する市教委の学校教育課によると、業者が食堂で使った個別の光熱費や水道代は把握していない。時季によって変動があるが、2008年度の施設利用者は約9200人で、施設全体では約357万円の光熱水費がかかったという。 報告書で監査人は「市の取引が不透明になり、実体が予算に反映されにくくなる恐れがある」と述べて是正を求めた。財政運営では収入と支出をすべて計上するのが原則で、予算に表れない形で収入と支出を相殺するのは通常は認められない。 市教委の担当者は「認識が甘かった。早急に検討し、来年度から改めたい」としている。「前例踏襲で光熱水費を負担してきて、きちっと数字を出さなければいけないということを意識してこなかった」。今年度は従来の契約で運営するが、今後は土地の評価額を調べたうえで賃貸借契約を結ぶなど、契約内容を改善していくという。 業者の経営者は契約当時とは代替わりしているが、今の経営者は「今の時代にはそぐわないやり方だとは思う」と話し、改善について市との話し合いに応じる考えを示している。 (朝日新聞) http://mytown.asahi.com/wakayama/news.php?k_id=31000001004090001 |