Re: 馬鹿野郎自民党、民主党に改名致します。 |
投稿者: 名無しさん 投稿日時: 2011/3/25 9:50 長いですが引用 「2011年3月24日 朝日新聞」より 被災者支える精神活動を 赤川次郎 3月11日の東日本大震災は、人間の「想定」など、自然は全く考えてくれない、とい う厳しい真実を示した。1000年に1度とも言われる大規模地震と津波の被害につ いては(後の対応は別にして)、誰の責任も問うわけにいかないだろう。 しかし、福島第一原子力発電所の惨事は「人災」である。この狭い国土の地震大国に 次々に原子力発電亀所を建て続けたのは、電力会社と結んだ自民党政権であり、 なぜ自民党の罪を問う声が起こらないのかふしぎだ。 また大手広告主の電力会社の顔色をうかがって、原発の危険性に目をつぶってきた 大手マスコミも同罪である。 14日からは「計画停電」が始まったが、節電は当然として、これまでも原発が事故を 起こす度、従来の発電所だけで、真夏のピーク時でも乗り切つできた。今回は火力 発電所の被害もあって、ある程度はやむを得ないにせよ、これほど大がかりな停電が 必要なのか。むしろ、今回の事故で「原発不要論」が巻き起こるのを牽制しようとして いるのではないかとさえ思えてくる。 この騒然とした状況の中で、フィレンツェ歌劇場の来日公演が幕を開けた。指揮者、 歌手、オーケストラなど、不安な思いだったろうと想像できる。結局、2回公演したのみで 中止となったが、ともかく深く感謝したい。余震や原発事故の危険は避けなければ ならないが、オペラ、音楽会、演劇などの「精神活動」は、できる限り続けるべきである。 今、テレビを見ていると、どの局も震災報道一色で、くり返し津波の映像を見せられて いるばかりでは、被災者の気持ちは沈むだけだろう。状況が刻々と変わる現在は やむを得ないが、どの局も通常番組を流して「不謹慎」と言われないか、互いに様子を 見合う空気になることが恐ろしい。海外メディアは、この大災害での日本人の冷静な 対応を称賛しているようで、それは誇っていいことである。 しかし、こういう状況の中でも、検察改革や「日の丸、君が代強制」の問題は変わら ずに存在しているのだ。異議申し立ての声を「今、そんなことを言っているときか!」 とバッシングすることは絶対に避けなければならない。それは大手マスコミの使命で ある。 2004年の「イラク人質事件で、被害者を悪者に仕立てた愚をくり返しては ならない。もちろん被災者にまず必要なのは水や食料や毛布である。しかしさらに不 可欠なのは「希望」であり、それを支える精神活動だ。芸術、エンターテインメント を問わず、創作活動はそのためにこそ、止めてはならない。今国の大震災の被害の全 容が明らかになるには時間がかかるだろう。 復興には莫大な費用が必要になるのは明 らかだ。まず「防衛費」を大値に削って復興費に充てるべきである(救助にあたった 自衛隊員への手当は別として)。戦闘機や戦車がどんなに優秀でも、犬1匹も救うこ とはできないのだから。 |