Re: 紀南新聞 VS 熊野新聞 |
投稿者: 名無しさん 投稿日時: 2011/4/26 20:39 統一地方選、特に市議選関連の各地の新聞を拝読する中、熊野、紀南の両紙を入手しました。 熊野新聞は体制を変えて朝刊発行、紀南新聞は夕刊発行と伺いました。感想として、この日の紙面は熊野の圧勝でしょう。当選者の名前が大きすぎるきらいは感じますが、夜間によく取材し完成させたと思われます。 紀南は派手さを嫌った作りは好感が持てますが、記事の中身は物足りない印象でした。そして選挙の話題以上に他の記事が手薄に感じました。通常の夕刊発行にもかかわらず末頁のカラー面記事や2頁目の記事は土曜日までに取材したもので、多々あったはずの日曜日の取材記事が載せられていない事は、せっかく熊野新聞が朝刊発行して載せられなかった記事がある強みが生かされていません。中末面に訃報広告が多く、本来ここに当日の社会記事がくるのでしょうが、よく意図が判り兼ねる4頁の記事などこの日に載せる必要があったのでしょうか。選挙以外の取材をないがしろにしていなかったか、気になります。 あと両紙ともに思う事ですが、非常に写真が大きく、また枚数が多い。1本の記事に複数枚付けたり、読者にとって明らかに意味を成さない写真が大きく使われていたりする気がします。その分、記事1本差しこめるのでは、と感じてなりません。 私が交流のある某県の地方紙は、休日の出来事をより多く早く載せるために、訃報広告が多くなりがちな週初めや休日後は常広告を入れず対処しています。また他市では週の前後半で、前半は一般記事、後半は企画連載と分ける等で対処しています。熊野新聞は協会加盟紙ですから、そのあたりの情報交換や収集もあるかと思いますが、いかがでしょうか? また過去に投稿者が述べている事について指摘しますが、地方新聞に於いて今求められているのは「地域情報」です。正確な情報を「早く」載せる事です。 「地域密着」と「地域情報」は違います。密着は「癒着」にもつながります。癒着とまで言わないまでも、広告主に阿ったり、指摘されているとおり「しがらみ」に惑わされていては、読者は冷静な目で離れていきます。行政改革は全国で進んでいます。両紙のメインエリアである新宮市も、25歳の若手議員が当選したではないですか。元々地元の人ではない若手を当選させた市民は、密着からの脱却を望んでいるのです。 そういった視点からやはり両紙とも他県の地方紙と比べ営業色が濃く、密着を感じます。特に紀南新聞の義捐金記事の扱い方は、顕著に表わしていると感じます。 訃報広告の為だけに購読していると言われて、現場の記者は悔しくないのでしょうか。記者はここにも書かれている「報道魂」を持って、営業職の強い弱腰な姿勢から脱却し、骨太な視点からの取材執筆が必要だと思います。それを読者が願っている事は今までの書き込みからも明らかでしょう。 若手市議の誕生とともに、慣習から脱却した密度の濃い地域情報紙となる事を期待します。 |