Re: 明るいニュース |
投稿者: 名無しさん 投稿日時: 2011/8/14 3:09 県が小型「水力」施設 来夏にも運用 関電に電気売却 県は、みなべ町東神野川の農業用ダム「国営島ノ瀬ダム」に小水力発電施設を建設する。放流を利用した最大出力140キロ・ワットの施設で、電力は関西電力に買い取ってもらい、近隣農家が負担している農業用水のポンプアップにかかる電気代に充てる。秋にも着工し、来年夏の供用開始を目指す。農業用水を用いた発電施設は、近畿では新宮市の施設に次いで2例目。(藤本将揮) 小水力発電は、河川や農業、工業用水などの小さな水流を利用した1万キロ・ワット以下の発電の総称。新宮市が、農業用水を用いた282キロ・ワットの発電施設を同市高田に整備し、1999年から運用している。 島ノ瀬ダムは91年、南部川上流に完成。総貯水量は307万立方メートルで、同町や田辺市のウメ、ミカン農家約1500戸が灌漑(かんがい)や消毒用水として利用している。水は川から5か所のポンプ場に引き上げ、各農家に送っており、年間約2500万円の電気代がかかるという。 県は、農家の電気代の負担軽減に加え、二酸化炭素削減効果のある自然エネルギーを活用しようと、2010年度から事業を開始。13年度までの3か年で事業費計1億4000万円をかけて完成させる。農家支援を目的とした農林水産省の補助事業で、費用は国が2分の1、残りを県、田辺市、みなべ町などが負担する。 今月中に建設業者を選定し、秋以降に着工。ダムの放流口に発電施設を設け、落差28メートルの水流を利用して発電する。年間発電量は75万キロ・ワット時で、一般家庭180世帯分の消費電力をまかなえるという。 県は新エネルギー利用法(RPS法)に基づいた買い取りにより、価格を1キロ・ワット時あたり約10円、年間750万円と見込んでいたが、再生可能エネルギー特別措置法案が今国会で成立すれば、1キロ・ワット時あたり15〜20円になる予定で、買い取り価格は最大で1500万円にのぼるという。 高瀬光準・県農業農村整備課長は「山を大規模に掘削する必要もなく、建設段階から自然に優しいエネルギー。農家も体力的に厳しい経営を迫られているので、有効活用していきたい」としている。 (2011年8月13日 読売新聞) http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/wakayama/news/20110812-OYT8T01061.htm |