Re: 大飯原発稼働でいいのか? |
投稿者: 名無しさん 投稿日時: 2012/6/3 7:01:33 関西広域連合が一転して大飯原発再稼働容認。細野の説得が功を奏したか?まさか、世の中そんな甘い物ではない。裏がある。実はこの前日、和歌山県の仁坂が15%節電となると、和歌山県の県内GDPは21%強低下し、県内産業は壊滅的打撃を受けるという声明を発表している。和歌山県は近畿2府4県(大阪・京都・兵庫・奈良・和歌山・滋賀)の中で、発電量が兵庫県に次いで2番目に多い。県民一人当たりだったらトップかもしれない。逆に発電量の少ないのが大阪・滋賀。京都・奈良はその中間ぐらいか。つまり近畿圏電力生産に最も寄与している和歌山県が最大の被害を受け、寄与しない大阪・滋賀が再稼働に最も強く反対するという、矛盾した状態が産まれてきたのである。 これでは和歌山県も面白くない。「滋賀や大阪みたいに電気を作らんと、使うばっかりの県が、偉そうなことばっかり云うて、いっこも埒あかん。和歌山で出来た電気は他の県にもっていくな?」なんて声が、議会や地元から出てきたのかもしれない。地産地消である。これが先に挙げた仁坂知事発言に繋がったのではあるまいか?この声明の裏には、電力問題を解決しなければ、和歌山県も関西広域連合から出ていくぞ、という脅しも含まれていると見るべきである。又、近畿圏知事の内、純粋民間出身は大阪・滋賀だけ。あとは皆官僚出身だ。官僚包囲網がしかれているのだ。広域連合には、既に奈良県が不参加である。これに和歌山県が加われば、広域連合は空中分解。更に和歌山県の協力が無ければ、関空問題も立ち往生。そこで橋したは大飯再稼働容認に舵を切る、てなところだろう。大飯再稼働容認後、和歌山県知事は「大いに満足」、京都府や滋賀県知事は「なお再稼働反対姿勢を継続」と不満げ。大阪市長は支離滅裂。一つの問題でこんなに混乱するようでは、関西州どころの話しではなくなる。しかしこうなることは、始めから判っていたのではないか?今頃何をやっておるんだ、というのが印象。兵庫や京都には、嘉田や橋したに振り回されていい迷惑だった、という思いしか残らないだろう。それでも道州制をやりますか? それは別にして、大飯再稼働となると、この余波は大飯だけに留まらず、例えば関電管内なら美浜・高浜原発や原電敦賀、更に他電力で停止中の原発にも及んでくる。なし崩し的に全原発再稼働だ。今回の大飯騒動はいわば原発容認派vs反原発派戦争のシンボル・・・天王山・・・のようなもの。第一ラウンドは容認派が制したが、反原発派だって黙っていない。おそらく何処かにポイントを作って反撃してくるだろう。第二の成田三里塚闘争だ。しかし、三里塚の闘士も今や高齢化が進み、若い世代は口先ばかりで実行力が伴わない。これは体制側も同じで、なんとなく有耶無耶で終わりそうな気がするのです。 (12/05/31) http://www.geo-yokoi.co.jp/Seiron_Kokunai/Kankyo.htm |