Re: 和歌山 これはちょっとな |
投稿者: 名無しさん 投稿日時: 2008/4/17 1:16:07 後期高齢者医療制度:保険料天引き開始 県内窓口、苦情や不満相次ぐ /和歌山 ◇「高齢者切り捨てだ」 75歳以上が対象の後期高齢者医療制度の保険料天引きが始まった15日。県内の市町村にも高齢者からの問い合わせが相次いだ。保険料や受診時の負担額、保険証について説明を求める人が多かったが、周知不足への苦情や、「高齢者を切り捨てるようなやり方だ」と制度そのものに対する不満の声も上がった。 和歌山市医療福祉課の窓口には、金額算定の根拠や、保険証が届かない理由を尋ねる人など、約200人が訪れた。保険料の確認に来たという同市古屋の女性(75)は「新制度は分かりづらい。天引きされたら残る額もわずかですが、決まったことだから」とあきらめ顔。電話での問い合わせも400件に達し、「どうやって生きていけばいいのか」との声もあったという。 有田市役所では、元会社員の男性(78)が「制度がころころ変わるので説明を聞いてもよく分からない。お上に逆らうなと言われているようで不愉快だ」と怒りをぶつけた。御坊市の元船員の男性(77)は「納得はしていないが国が決めたので従うしかない。今後、金額が上がらないか心配。これ以上の負担は本当に厳しい」。 田辺市には約120件、橋本市にも約40件の問い合わせがあった。県後期高齢者医療広域連合によると、対象者が死亡したのに処理が間に合わず保険料を引き落とすケースもあるとみられる。 医療関係者や年金受給者らでつくる県社会保障推進協議会はこの日、制度の中止・撤回や負担引き上げの停止などを求め、知事や県後期高齢者医療広域連合に要請書を提出。JR和歌山駅前で署名を集めた。佐藤英昭事務局長は「年齢で線引きし、医療内容で差別するのは許せない」。署名した和歌山市の女性(76)は「いま病院に行ってきた。たくさんお金をとられて我慢できない」と話した。 開業医や歯科医師らでつくる県保険医協会も同日、「医師不足などによる地域医療崩壊は医療費を極端に抑制してきたから。後期高齢者医療制度は廃止すべきだ」との声明を出した。 仁坂吉伸知事は記者会見で、保険料を引き下げるため一部の都道府県が実施している公費投入について「制度実施で県は27億円の負担増があり、余裕がない」と否定的な見解を示した。県後期高齢者医療広域連合長の玉置三夫・有田市長は「高齢化社会を支えるため、医療費の抑制は必須」と強調。一方で、保険料が払えない場合については「市町村ごとに個別のケースへの柔軟な対応が必要だ」と述べた。 毎日新聞 2008年4月16日 地方版 http://mainichi.jp/area/wakayama/news/20080416ddlk30010580000c.html |