265集落が孤立想定し通信訓練 17日に和歌山県 |
投稿者: 名無しさん 投稿日時: 2015/1/9 23:13:59 和歌山県は17日、大規模災害時に孤立が想定される集落を対象に、防災無線や衛星携帯電話を使って市町村と連絡を取る「孤立集落通信訓練」をする。 当日は265集落が参加。 県と市町村も連絡を取り合い、災害対応を確認する。 紀伊半島大水害後に始め、3年目。 県は「緊急時に備え、慣れておいてほしい」と話している。 県は09年度に孤立可能性集落のうち、緊急時の通信手段が未整備で一定以上の民家があるなどの392集落に、防災行政無線1台ずつと衛星携帯電話10台を配備。 ほかにも各市町村が独自に、配備を進めている。 市町村が地震、津波、風水害、土砂災害などで、人や物資の移動、住民生活が困難になる可能性がある集落を抽出し、昨年3月に県がまとめた。 11年9月の紀伊半島大水害では、 那智勝浦町や田辺市龍神村などの集落で行政機関との連絡に活用された。 常時、電源をつないでいれば、バッテリーが充電され、停電時に1日程度使用可能という。 一方で、集落によっては、普段電源からはずしていて、停電のために使用できなかったり、無線機が集会所ごと水没したりした所もあったという。 県はこれらを踏まえ、 通信機器の状態を確認したり、特殊な通話方法に慣れたりしておく必要があるとして、12年度から毎年訓練をしている。 訓練では17日午前9時、県南方沖でマグニチュード8・7の地震が発生。 震度5〜7の揺れがあり、土砂災害が多発。 電話線も断線し、各地で集落が孤立していると想定する。 集落の担当者が、集会所などにある防災行政無線や衛星携帯電話を使い、想定した被害状況を市町村に報告。 市町村と振興局、振興局と県本庁も防災電話などで情報をやりとりする。 県本庁では情報を整理し、職員47人が救出手順などを調整する図上訓練をする。 当日は昨年度より21集落多い28市町村265集落745人が参加する。 このほか200集落は前日までに済ませる。残りの集落は別日程を設定して訓練する。 |