Re: 社会福祉法人で労働組合! |
投稿者: 経営者に一言! 投稿日時: 2015/12/30 22:12:19 施設の経営者たちは、ふだん職員に向かって、これから大切なことは「入居者のサービス向上」や「入居者の満足」であると訴えます。施設間のサービス競争に負けないためです。競争に負ければ生き残れないと不安になっています。経営者たちは良いサービスこそが施設の命であると思っています。それはそれで素晴らしいことなのですが、そうした良いサービスを提供してくれるはずの職員の満足にはなぜか無頓着です。職員が人手不足や忙しさを理由に言い訳をすれば、やる気が足りない、知恵を出せ、有給使ってるのに、とあからさまにイライラを顔に出します。ゆえに、多くの職員は、「私たちだけが経営者の見得のために犠牲になっている」と嘆くことになるのです。 経営者たちは言います。「近頃の職員は我慢が足りない」「なにを考えているのか分からない」「お金のために、すぐに職場を移っていく」と。はたして、これは本当でしょうか。 なぜ経営者は入居者のためのサービス向上だけを言い、職員の幸せについて言及しないのでしょうか。たしかに職場には目指すべき目標が必要です。みんなを鼓舞する理念がなければなりません。また、職場には、部下をいじめる上司や職員がいてはいけません。しかしそれ以上に、職場には、職員を幸せにするシステムが存在しなければなりません。仕事に幸せを感じられない職員が入居者を幸せにすることなどあり得ません。サービスの向上を考えるのなら、同時に、サービスの提供をとおして職員が向上し、満足するシステムを構築する必要があるのです。 どの施設も、より良いサービスを提供することや、入居者の満足を追及することなどを理念としてかかげ(経営者の自己満足)、それを事務所などの壁に飾っています。しかし、その陰で職員が泣いています(こうした姿は経営者の目には入りません。なぜなら、自分の施設に限ってそんなことはあり得ないと、目をつぶっていたいからです)。経営者は、少なくとも入居者の満足と同程度に職員の満足を追及しなければなりません。経営者を職員がどう感じているかで致命的になるのです。職員との信頼関係が揺らげば、いろいろな意味で立ち行かなくなります。 まず、経営者にとって大切なことは、『全ての責任を経営者が負い』、『真実を見つめ判断』し、『祈るほどの気持ちで職員一人ひとりの幸せを考える』ことからです。出来ないようでは経営者『失格』です! ![]() |