運営めぐり議論白熱 白浜町のフィッシャーマンズワーフ |
投稿者: 名無しさん 投稿日時: 2016/3/8 9:19:38 紀伊民報 3月7日(月)16時45分配信 和歌山県白浜町湯崎にある漁業振興施設「フィッシャーマンズワーフ白浜」の運営をめぐり、町は、新年度から指定管理者を変更する議案と関連予算案を町議会3月定例会に提案した。だが、議会前の全員協議会では議員から内容について批判的な意見が続出。本会議で議案が可決されるかは不透明な情勢だ。 施設の問題をめぐり、全員協議会は2月中、3度開かれた。 施設は2013年7月にオープン。経営状況は改善してきているが、これまでの投資の返済もあって厳しさがあるという。現在の指定管理者は和歌山南漁協で、3月末で期間が満了する。 町は4月から、漁協の地元組合員でつくる会社「フィッシャーマン」(三栖敏一代表)を新たな指定管理者にしたい考え。漁協から更新を断る旨の申し出があったことや、同社がこれまでも実質的に施設を運営してきた点などを踏まえた。だが議員からは、指定管理者の候補を公募せずに決めたことなどにくぎを刺す意見が出た。 予算案は、施設オープン時に町が持つべきだったとする費用を負担するというもの。テーブルやいす、冷蔵庫といった設備、備品類は漁協側が準備した。町はこれが厳しい経営状況にある理由の一つと判断し、費用として15年度補正予算案に約2610万円を計上した。 全員協議会では当初、町が「施設の電気代負担」を提案し、議員の多くから「町民の理解を得られるのか」などと反対されて撤回。2月最後の会合で設備などの費用負担を提案した。議員からは「どの説明が本物なのか」「価格は適正なのか」などと追及する意見が相次いだ。 井澗誠町長は、周辺の市町でも施設の運営を指定管理者に任せる際は自治体が設備や備品を負担していることが多いとして、赤字の補填(ほてん)ではないと強調。「もうこの案しかないと思っている」と述べた。 |