| 島根県 松江のシニア向け分譲 マンション 入居できず１年 |
投稿者： 名無しさん 投稿日時： 2017/10/29 9:42:21 ◇和歌山の販売会社 破産手続き 松江市玉湯町の宍道湖畔に建設されたシニア向け分譲マンション「ホリスティック・レジデンス出雲」（１１階建て、４５戸）が、当初の入居時期から約１年を経ても購入者が入居できない状態になっていることがわかった。和歌山県太地町の滞在型医療施設を運営していた会社が建設、販売したが、建設費約１０億円の一部しか支払わず、破産手続きを開始したためで、工事を請け負った建設会社（札幌市）と破産管財人は、購入者が入居できるよう手続きを進めている。 建設会社によると、マンションは、同県新宮市の医療法人の関連会社とみられる「マーベラス」が、中国地方初のシニア向け分譲マンションをうたって建設、販売。地元の医療機関と連携して介護ヘルパーを２４時間常駐させ、レストランや源泉かけ流しの大浴場を設けるとして２０１５年頃から募集を開始した。１０人以上が申し込み、前払いも含めてマーベラスには２億円ほどが支払われたという。入居予定は１６年１０月だったが、今年３月にずれ込んだ。 建設会社は１５年６月に着工。建設会社にはマーベラスから着手金として５０００万円の支払いはあったが、その後は中間金の一部１０００万円が支払われただけで、完成した建物を引き渡すことができなかった。 マーベラスは６月２日付で、和歌山地裁から破産手続きの開始決定を受けた。負債総額は約８億円といい、和歌山市の弁護士が破産管財人に選任された。 建設会社は、今年４月に１回目、１０月７日に２回目の購入者向け説明会を開いて現状を報告。同社は、マンションの土地、建物の所有権を得た上で、費用を支払い済みの購入者に入居してもらう意向で、購入者は理解を示しているという。 ただ、マンション敷地の所有権が今年４月、マーベラスから松江市内の別会社に移っており、破産管財人は６月、所有権移転の無効を求めて、破産法に基づく「否認権」の行使を和歌山地裁に請求。同社との話し合いが進まないため、９月２８日には同社を相手取り、否認権行使の正当性の認定を求めて同地裁に提訴した。 建設会社の担当者は「破産管財人とも協議しながら、購入者が入居できるように手を尽くしたい」と話している。 マーベラスの役員だった女性に対して、現在勤務する別会社を通じて取材を申し入れたが、同社は「マーベラスとはもう一切関係がないので、わからない」としている。新宮市の医療法人にも取材を申し入れたが２７日現在、回答はない。 マンション近くの住民によると、今年３月頃にベッドなど荷物を搬入したが入居できず困っている女性を見たといい、「医療法人が関わっているからと信用して購入した人も多いのではないか」と話している。 2017年10月28日 http://www.yomiuri.co.jp/local/shimane/news/20171027-OYTNT50198.html |
