Re: ”山奥ニート”増殖中・田辺市五味集落 |
投稿者: 名無しさん 投稿日時: 2018/3/2 6:47:32 和歌山県の山間部で地元の人たちの仕事を手伝いながら、わずかの収入で自由気ままに生活している若者たちがいる。 あくせく働かず、自然に恵まれた環境で好きなことをしながらゆったり暮らす“山奥ニート”たち。 かつて引きこもりだった者もおり、「楽しく暮らすのが一番」「ニートは恵まれている」と話す。 そんな彼らに地元の人たちも好意的だが、果たしてこうした「自由な生き方」は長続きするのだろうか。 ■楽しく暮らすのが一番 1月中旬、和歌山県田辺市五味の畑で、2人の若い男性がクワをふるっていた。 “山奥ニート”を自称する石井新さん(27)と三好芳彦さん(26)だ。 この日は近くの社会福祉法人の依頼で、入所者とともに畑を耕した。 無言で黙々と土を耕す2人。 隣には自分たちの畑もある。 和歌山市から車で走ること約2時間半。 彼らが暮らすのは山間地域の限界集落だ。 住居は廃校となった小学校の校舎を改装して使っている。 この校舎は、ひきこもりの人を支援するNPO法人「共生舎」の所有で、代表が死去したため、 石井さんらは、管理人として移住してきたという。 ニート仲間の住人は現在4人。 いずれも20代の若者で、近所の住人の手伝いをして得た収入などで暮らしている。 厳密に言えば、彼らはニートではないかもしれない。 それでも石井さんは「収入は少しあるけど、楽しく暮らすことが一番大事だと考えている。 そういう人種を呼ぶわかりやすい言い方がない」といい、自ら“ニート”を名乗っている。 ■ひと月2万5千円 梅の実の収穫を手伝ったり、草刈りを手伝ったりと普段は力仕事が多い。 彼らを除く地域の住人はわずか8人で、平均年齢は約70歳。 住人から見たら孫ほどの世代の彼らは、若い男手として頼りにされる。 「いてくれるだけでありがたい」という住人もいる。 「最低2万5千円あれば、ひと月暮らせる」と石井さん。 家賃が必要ないのが大きいという。 しかし、近所の手伝いだけでは生活費が不足することも。 そんなとき、メンバーは“出稼ぎ”に出るのだという。 地方の観光地やリゾート地で短期間のアルバイトをし、必要なだけ稼いだらまた山奥に帰ってくる。 この日も4人のうち1人は出稼ぎに出ていた。 「なくなったら稼げばいい」。 石井さんは笑顔で話した。 ■引きこもりから卒業 実は「特別田舎暮らしが好きというわけではない」という石井さん。 「できれば都会と同じように暮らしたい」といい、持ち込んだパソコンでインターネットを利用している。 ネットがあれば、山奥でも必要なものはたいてい手に入る。 「(ネット通販の)アマゾンを使えば2日で届く。ネットさえあれば、実際暮らせますよ」と笑う。 また、住人で漫画など娯楽をシェアすることで、暇つぶしも共有できる。 「しゃべらないけど気にならない。もともとみんな1人が好きなので」 石井さんは関東で大学生活を送っていたころ、引きこもりがちだったという。 そんなとき、「誰かとつながらなければ」と思い立ち、ネットを通じて知り合ったのが、今も一緒に暮らす男性だ。 ネットでの交流を通じて意気投合した男性に誘われ、石井さんは思い切って縁もゆかりもない田辺市に来た。 「ニートだから失うものがない。だからここに来ることができた」という。 >>2以降に続く ソース:産経west 2016.2.15 15:00 http://www.sankei.com/west/news/160215/wst1602150007-n1.html |