徳川大名行列の再現、予算の都合でたった10人 |
投稿者: 名無しさん 投稿日時: 2019/10/18 21:02:33 徳川家康の十男、頼宣(よりのぶ)(1602〜71年)が元和5(1619)年に駿府(すんぷ)(静岡)から和歌山城に入城して今年で400年。市内では紀州徳川家をアピールする企画展などがめじろ押しだが、特に市が力を入れるのが大名行列の再現だ。 市は、文化庁が今年度から始めた補助事業「リビング・ヒストリー(生きた歴史体感)促進事業」に応募し、採択された。文化財や史跡を活用し、歴史的な行事や風俗を再現したり体感したりする事業で、総事業費約1500万円のうち65%を補助でまかなう。 計画では、今年度で具体的な概要をまとめ、来年度は藩主役が乗る大名駕籠(かご)を制作し、令和3年8月に実施。再現にあたっては、江戸時代に描かれた絵巻物が残る斉順の大名行列を参考にする。 絵巻物は「紀伊公岡崎駅御通行行列図巻」(市立博物館所蔵)といい、藩主や警護の武士ら約730人、馬37頭からなる壮大な大名行列が描かれている。ところが、市が計画する行列は10人程度になる見込み。理由について市文化振興課の担当者は「大名行列の再現に伴う道具や衣装に予算の大半を費やすため」と説明する。 大名駕籠の制作にかかる費用は500万円以上。さらに藩主や家臣の衣装も忠実に再現するため、担当者は「時代考証に基づいた大名行列を再現するには人数を簡素化せざるをえない」と明かす。 |