Re: 和歌山県の経済の現況、状況、景気 |
投稿者: 名無しさん 投稿日時: 2009/4/11 18:34:21 駅前開発 応募業者なし/海南市 ◎海南市長選・市議補選あす告示◇街の活性化策は 海南市の市長選と市議補選(被選挙数1)が12日、告示される。海南市では、市街地中心部が空洞化にあえぐ中、市が企業誘致で街を活性化させようと腐心しているが、昨年後半以降の急激な景気悪化は暗い影を投げかけている。どうやって街ににぎわいをつくり出すのかは、今後4年間の市政の大きな課題だ。 JR海南駅前に約200台を収容できる広さの平面駐車場がある。用地はかつて旧国鉄清算事業団から市土地開発公社が購入したもので、商店街に直結する好立地だが、なかなか買い手が見つからない。 市は昨年9月1日、ホテルへの活用をもくろんで事業提案を募った。事前の打診ではホテル業者を含む数社から問い合わせがあった。用地は売却ではなく、賃貸なので企業側の負担は軽い。複数企業の競合になればと市は期待した。建設業界の情報誌にも要項を載せた。 ところが、直後に米証券大手リーマン・ブラザーズが破綻(は・たん)。世界的に景況感が一気に冷え込んだ。11月28日の締め切りまでに応募は一件もなかった。「ホテル建設は事業規模が大きいので敬遠されたのか」と担当者は嘆く。 ■成功 JR海南駅周辺は、長い間核となってきたスーパー「ジャスコ」が01年に撤退したこともあって近年、空洞化が著しい。現在、「海南駅前二丁目商店街」は3割が、「海南中央商業協同組合」は4割が空き店舗という。市内全体の商業販売額は984億円 (07年)で、94年から減り続け、同年に比べて3割強も落ち込んだ。 明るい話題といえば、駅から西へ約700メートル離れた国道42号沿いの公共用地へスーパー「オークワ」の誘致に成功したことだ。書店、飲食店など約10店が入る2棟で、11年以降のオープンを目指す。市は「交通の便がよく、周辺地域からの利用客が見込める。人の流れが変わる」と期待する。 ■熱気 海南駅から北西へ1キロあまりの海南市黒江地区。伝統漆器「根来塗り」の町として知られ、古い街並みが残されている。ここに、週末になると観光客らが次々と訪れる人気のスポットがある。築150年の古民家を改築したカフェ兼工芸品店「黒江ぬりもの館」だ。 地元の職人の手になる漆器を直売してきたこの店は、昨年11月に休業に追い込まれたが、今年2月から再開した。 休業を知った近くの漆器店経営の角野牧子さん(53)が「古民家を再生しよう」と呼びかけ、建築家、漆芸家、大学教授、主婦らボランティア約50人が集まり、手弁当で改装した。週末のみの営業だが、毎週のように訪れる近くのお年寄りの姿もあり、収益は予想以上という。 ボランティアのひとりで、1級建築士の長谷川光志さん(57)は「企業誘致は市にとっては税収増につながるだろうが、景気に左右されやすい」と言う。「古い物を大切にし、地域に根ざした住民の取り組みの方は、いつの時代も廃れないものだ」 ◇ 市長選には今のところ再選を目指す現職の神出政巳氏(58)=無所属=以外に立候補の動きがなく、無投票の公算が大きい。市議補選は元職と新顔各1人が立候補を予定している。いずれも、選挙戦の場合は19日に投票され、即日開票される。3月2日現在の有権者数は4万8495人。 (朝日新聞) http://mytown.asahi.com/wakayama/news.php?k_id=31000000904110002 |