Re: 卑怯な二F氏 と 中村町長!! |
投稿者: 名無しさん 投稿日時: 2009/5/1 12:52:51 第11号 平成21年4月17日(金曜日) 厚生労働委員会 会議録 (衆議院) 保坂委員 社民党の保坂展人です。 きょうは、御協力いただいて、ちょっと順番を変えさせていただきました。ありがとうございました。 私は、十年ちょっと前からグリーンピアのことをずっとこの委員会で、あるいは決算委員会で聞いてきました。 まずは、舛添大臣にお聞きしたいんですが、柳澤大臣から交代をされた直後、グリーンピア南紀、グリーンピアの施設をいろいろ譲渡されていったわけですけれども、うまくいっていないということで、香港系のボアオという会社、これは資本金十五万円のペーパーカンパニーだと言われていまして、五十七億円という大変な開発計画をぶち上げたものの、何の工事も進まない、どうなっているのか、こういう議論をしていたと思いますが、このボアオという会社についてどういう印象を持っていらっしゃいますか。 ○舛添国務大臣 私もこの件は報告を受けておりますし、たしか保坂委員ともやりとりもあったというふうに思います。 これは、民間企業で、その中身がどうであるかはわかりませんが、いずれにしても、町と契約していて、その契約が実行できないというのは問題があるな、そういうふうに思っております。 ○保坂委員 大変問題があるのと同時に、二階大臣が、以前、那智勝浦町とこのボアオ両者を呼んで、大臣応接室で契約をした、こういう異例の形になっているわけですね。 そして、このボアオは、那智勝浦町議会でも、おかしいじゃないか、いわゆる開発を進める、再開を目指すといっても何の工事もしない、どうも別荘開発のような工事を始めてしまった。国会の議論とも連動しまして、那智勝浦町議会で、このボアオについては契約を撤回するように、こういう決議が上がって、そしてついに平成十九年の秋にこれは撤回をされたというふうに聞いています。 ようやくこれでしっかりしたのかなというふうに思いましたが、これは年金局長に伺いますけれども、どうもその後、このボアオの方は、ちゃっかり投資した金額以上の金額を回収しちゃったらしいと。私は驚いたんですね。 資料を配っておりますが、二枚目に民事調停額の内訳というのがございます。調停案は一億七千万円でございます。これで見ますと、C、D、維持管理費、解決金、こういうものがついております。 そもそも、この那智勝浦町とボアオとの契約書を見ますと、十五条に違約金というのがあるんです。契約解除が那智勝浦町の責任に帰した場合はその受取賃料の倍額をボアオに払いますよ、そして今度は、契約解除がボアオの責任に帰している場合には受け取った賃料は返しませんよ、これは当然ですね。双方ともに、どちらとも言えない原因で解除をしなければならないときには、合意の上で、那智勝浦町は今までに払った、つまり十年分の賃貸料のまだ使っていない部分は返すこともありましょう。こういう三類型が示されているんですよ。 ところが、ボアオの方は、これは一ですよね、那智勝浦町が悪かったということで二億八千万円を要求し、そして、民事調停ですからその内容にけちをつけるわけにはいきませんけれども、しかし、どういうふうにこれはごらんになりますか。 厚生労働省も、たびたび私の部屋にも来てもらって、ちゃんと、焼け太りするようなことがないように、那智勝浦町にとっては大変な迷惑がかかったわけですから、しっかりやるようにということで、厚生労働省の担当官もしばしば現地に行って話をしているはずです。これはどういうことなんでしょうか。 ○渡辺政府参考人 お答え申し上げます。 ただいま先生御指摘のように、経緯がございまして、那智勝浦町の方に私どもいろいろお伺いしているわけでございますが、平成十九年十月に那智勝浦町長と民間企業の代表が会談し、契約解除で合意したけれども、その時点で契約解除に係る支払い金額について合意がまとまらなかった。こういうような経緯をるる経まして、結果、平成二十年二月に民間企業ボアオの方が東京簡易裁判所に、ただいま御指摘のあったように、倍額を支払うという条項が背景にあったのでございましょうか、そこの立場に立って二億八千万円の民事調停の申し立てを行ったと聞いております。 しかし、合意に至らなかっただけのことがあるわけでございまして、その後の調停活動の結果、平成二十年六月、第三回の調停において、町からボアオに一億七千万円支払うという調停案が裁判所から示されて、その上で那智勝浦町自身が議会の議決という手続を経て、ようやく二十年七月に調停案が双方の合意となって、同年八月に契約の解除が成立したと聞いております。 調停そのものの内容について言えば、一億七千万円と書いてあったというふうに聞いておりますが、その内訳に関し、町の方からの理解ということで私ども聴取いたしましたところ、先生ただいま御紹介のありましたような、いろいろな内訳という理解をしているということでございますが、調停案自身の是非について、さすがに私ども、きちっとした跡利用をしてもらいたいという立場でお願いをしておりますが、本件調停案自身について、国として特段のコメントを申し述べるのはなかなか困難であるというふうに考えております。 〔委員長退席、三ッ林委員長代理着席〕 ○保坂委員 これは、グリーンピア南紀だけで二百億円投下しているんですね、舛添大臣。大変悔しいですよね。これは、本来は年金福祉施設として、経営も効率化して再生するという道もあったと思います、今かんぽの宿の問題をずっとこの国会で議論しましたけれども。 しかし、これを本当に安い値段で、一億数千万円ですか、このボアオという企業に十年間貸しますよ、貸して、賃貸料を払ったら、十年後には自動的に所有権は移転する、そういう契約だったんですね。そういう契約で、しかも悪質なのは、私は現地に二回行きましたよ、何にもやっていないわけですね。これは欺いている。那智勝浦町は極めてひどい相手にだまされたなと、私は非常に憤慨をしました。こんなことはあってはならないと。 現に今、年金の基金が解散をして、グリーンピアの跡地の利活用については厚労省が直接責任を持っている立場ですよ。 私は、調停をこうしてしまったことは、結果で動いていますからいたし方ないとしても、これは、ボアオの方が、お金を払い込んだのを全部取り戻す、取り戻した上で、若干、二年間の賃貸料については、三千二百万円ですね、使いました。しかしながら、維持管理をしていたその二年間の、草刈りだとか何か、百万坪だから多いんです、そういうものを取り戻す。解決金まで、約一千万円取り戻す。 これは、大臣どうですか。私は、少し厚労省がしっかり監督すべきだったと思いますよ。 ○舛添国務大臣 このグリーンピアの跡地、なるべく公共的なことということで地方自治体にお任せをしてきたわけですから、第一義的には、やはり町がしっかりと業者の選定から含めてやらぬといかぬというふうに思いますので、それは町の今後の動きを見ていきたいと思いますけれども、必要な助言、監督を行いたいと思います。 ○保坂委員 私は、これはゆがんだ政治力が働き過ぎた結果、こういうボアオという企業が入ってきて、何もやらない。やらないけれども、撤退するときにも、もうけさせてやる、こういう力が働いたのでないかと非常に不愉快に思います、これを見て。 今局長に伺いますが、では、残った、宙に浮いたグリーンピアは今どんな状況でしょうか。業者が絞られてきているというふうに聞いていますが、一番高い点をとっている業者はどこでしょうか。簡潔にお願いします。 ○渡辺政府参考人 現在の状況でございますが、那智勝浦町及び太地町は、グリーンピア南紀の施設運営に係る新たな事業者選定ということで、施設の利活用を推進するために、昨年十一月に紀南大規模年金保養基地跡地利活用検討委員会なるものを設置し、事業者の公募を開始したというふうに理解しております。 その後、本年一月末に応募が締め切られ、五つの事業者から応募があったと承知しております。そのうち三事業者から、本年三月に事業計画等のプレゼンテーションが行われた、先ほどの五事業者のうち二事業者は辞退したと承知しております。現在、先ほど申し述べました利活用検討委員会において、最終的な選定作業を行っていると聞いており、まだ結論は出ていないと承知しております……(保坂委員「企業名を挙げてください、企業名」と呼ぶ) 今三者と申しましたが、那智勝浦町から聴取したところによると、一つは株式会社湊組、それから株式会社環境計画、社会福祉法人松福会というところと承知しております。 ○保坂委員 地元の新聞には、グリーンピアのこの宙に浮いた、ボアオでさんざん振り回されたその跡地利用は湊組に絞られたと書いています。この湊組の前社長、現会長は、これまたあれなんですね、二階大臣の和歌山新風会の会長じゃないですか。何をやっているんですか。 つまり、これだけ、グリーンピア南紀という、行ってみるとすばらしいところですよ、舛添大臣。本当はきちっとこの施設として再生させてほしいですよ。そこには那智勝浦道路という道路も将来建設の計画があり、どうもゆがんだ政治力でこの問題を複雑にして、活用ができないような状況に迷い込んでいるのではないか。公明正大にこのグリーンピアの再生をやってもらいたい。厚労省が今監督しているわけですから、しっかりやってください。大臣、いかがですか。 ○舛添国務大臣 必要な指導と助言はきちんと行いたいと思っております。 〔三ッ林委員長代理退席、委員長着席〕 ○保坂委員 グリーンピア二百億円というのは年金保険料から出ているんですね、御存じのとおり。やめるときにもローンがあったんですよ。これも国民の年金積立金から出したんです。舛添大臣、痛みを感じましょうよ、これ。こういうものが、国民の年金保険料を使ったものが再び利権の具になるようなことがあっては絶対だめなんです。もう一言決意を。 ○舛添国務大臣 一切の利権、一切の私企業、こういうものの特定の利益のために政治家は働いてはいけない、ましていわんや行政の長はそうであるという思いでこれまでやってきましたし、今後ともやっていきたいと思っております。 ○保坂委員 今大臣の決意も伺いましたので、厚労省として、このグリーンピア、傷がつきましたけれども大変いい場所です、地域の再生のためにしっかり監督をしていただきたい。大臣の決意が言葉だけにならないように要請をしまして、終わります。 http://www.shugiin.go.jp/index.nsf/html/index_kaigiroku.htm |