Re: 新宮、勝浦合併住民投票可決、合併に賛成、反対? |
投稿者: 名無しさん 投稿日時: 2009/5/15 9:09:44 日高川町から抜粋 日高川町の財源構成は、地方交付税と町税、事業支出金、起債、その他から構成されています。 この中で、特に汗をかかなくても入って来るお金は、地方交付税と町税です。算定基準があるためもらうための汗はほとんどかきません。 自治体の腕の見せ所は、事業による国県支出金をもらうところです。 国県が作成した認可基準に対して、自治体がいかに他の自治体より魅力のあるプレデンが出来るかにあります。 それは、担当の職員の説明力やアイデア力によります。 中身のない事業には、いくら町長が足を運んでも認可はされません。 事業をたくさん行うことは、町の活性化に直結しています。 しかし、ここで注意しなければならない事があります。 たとえば、10億円の事業を行うとき・・・ 国は5億円、県は2億円、町と負担金等が3億円となります。 3億円は、自分で出さなくてはなりません。 町にはお金がないので、国に貸してもらいます。 これが、起債です。簡単にいえば借金です。 だいたい、90%くらい貸してもらえます。2億7千万。 ただし、利子分は地方交付税で返ってきますが、元金は残ります。 事業をどんどん行うと、町は活性化しますが、町民にはわかりずらい借金は増えていきます。 日高川町が合併したのは、合併前の川辺・中津・美山時代に事業をしすぎた結果でもあります。 借金持ちの男女が結婚したようなものなんです。 しかし、国は今、合併したら特別に交付税(結婚祝い金)を多めにあげるからね!って言ったので・・・合併に踏み切ったのです。 合併した町の町民は、誰もが合併の効果を期待しました。 プラスな事ばかりを夢みていました。 町も町民の夢に答えるために、無理を承知で4年間を過ごしました。 それなら、事業の見直しなどすべきだったのですが・・・ 合併前の自治体が継続していた事業は見直せなかったのです。 例えば、まち総事業(旧中津村)ふれあいセンターであったり橋や道路でした。 それでは現在、交付税の上乗せはどうなっているかと言うと・・・ 公債比率が県下一高いために、100%もらえません。 ほんとは、100%もらえるのにね。 そればかりか、事業を行うときに必要な起債の借入も難しくなってきました。 借金の多い人には、更なる借金はさせてもらえません。 世の中の常識です。 一番問題なのは、合併前の継続事業などを合併協議会が簡単に継承してしまうところです。 合併してあたらしい町になるのなら、一度ゼロ的発想から積み木を積み上げる汗をかいた方がいい町になると思います。 |