Re: やっぱり智弁 |
投稿者: 名無しさん 投稿日時: 2009/8/3 13:48:44 智弁学園が県の招致で和歌山にやってきて30年強が経ちました。 それ以前、和歌山は典型的な公立天国・私学不毛の地域でした。 少数の私立はあくまで公立の滑り止め・受け皿という役回りでした。 桐蔭・向陽といった公立進学校は競争相手のいない公立天国にあぐらをかき、次第に進学実績を落としていました。 (情けない話ですが、当時の県No1桐蔭の進学実績は智弁という相手がいないときでありながら、現在の桐蔭と同じかそれ以下まで落ちていたのです) 智弁が来る少し前までの和歌山は間違いなく(人口比を考慮に入れて補正しても)最低の進学実績でした。 危機感を抱いた当時の県知事が、県外に通用する進学校をということで私学を招致することを決意、知己を頼っていろいろ打診したのですが、ほとんど断られ、智弁学園のみ承諾したということです。 智弁学園が来て、確かに和歌山県の教育界は変わりました。 何より私立の地位が劇的に上がった。 近大和歌山が続き、開智も信愛も・・・ それまで公立天国の発想で私立を散々バカにし見下しておきながら、地位逆転した今さら何を「金満私学」だの「宗教」だの貶めるか? そんな体質が逆転を招いたことに気がつかないのか? 公立関係者も近年やっと重い腰を上げました。 現在の学校教育が激烈な競争社会に巻き込まれ公立も私立と同じ土俵で戦わねばならないという現実を、公立私立の地位関係が逆転した今の今になってやっと思い知ったといえます。 向陽は半ばどうしようもないところまで落ちましたが、桐蔭は上がってきました。必死になれば実績はついてくる。 私立を貶めている場合ではないのです。 そもそも公立私立の対立軸を打ち立てるなどという発想は、古くから私立に慣れ親しんできた京阪神や何十年も前から激烈な競争に受けて立ってきた全国一の進学県・奈良の人々から見れば、不可解なものであるでしょう。 |