Re: この寒さに熊野灘で横倒しのフエリー |
投稿者: 名無しさん 投稿日時: 2009/12/7 13:19:06 フェリー横転が原因か!? 事故でシラスまったく捕れず 保障問題で損害保険会社と平行線 新宮漁協 三重県御浜町沖で先月13日に発生したフェリー「ありあけ」横転・座礁事故以後、新宮市の新宮漁業協同組合(中村誠二郎組合長)が漁場とする王子ケ浜(通称・大浜)の沖合からシラスがピタリと姿を消した。シラス漁の最盛期を迎える同漁協の組合員は「油の流出など、今回の事故が原因ではないのか」と怒り心頭だ。3日には、船体を所有するマルエーフェリー(本社・鹿児島県)の契約する損害保険会社に現状を訴えているが、事故との因果関係の有無で平行線をたどっている。 新宮漁協によると、シラス漁は年中行われているが、最盛期は秋。特に、漁場付近ではしけの翌日に群れが集まり、大漁が期待される。事故があった13日は波の高さが3〜4メートルの大しけとなっていたにも関わらず、翌日にはまったくシラスの魚影が見えなかった。 漁師歴20年以上のベテラン・中村組合長は、いなくなった最大の原因が油の流出と船体が横倒しになったことで潮の流れが変わったこと、の2点と推測する。事故当日、昼過ぎ以降には座礁した船体から流れ出たと思われる重油の異臭が漁場付近に漂っていたという。油は事故翌日には紀宝町鵜殿港沖合まで接近していたことも確認されており、上り潮で新宮まで流れてきた可能性も少なくないという。さらに、船体が潮流の変わりやすい沿岸付近で横倒しになったことの影響も否めないと話している。 しかし、保険会社との損害交渉は実被害がないことから難航している。新宮市内の水産加工会社の男性は「事故翌日からシラスが捕れなくなったということが現実に起きている。それなのに、実被害がないからといって損害補償できないというのはおかしい」と異議をとなえる。本紙が保険会社に今後の対応を問い合わせたところ、マスコミへは話さないと、コメントを拒否した。 中村組合長は「シラスはエサとなるプランクトンを口を開けて吸い込んでいるので油の影響がないわけがない。現状でシラスがこの最盛期にまったく捕れていないということが事故の影響だということを実証している」と話す。 (紀南新聞) http://www.kinan-newspaper.co.jp/history/0912/06/01.html |