Re: 和歌山 これはちょっとな |
投稿者: 名無しさん 投稿日時: 2010/1/22 12:31:02 http://www.asahi.com/kansai/sumai/news/OSK201001220030.html http://www.asahi.com/kansai/sumai/news/OSK201001220030_01.html [1/2] 「捕鯨の町」として知られる和歌山県太地町で、鯨肉を食べる住民の毛髪から日本人平均の10倍を超える 水銀が検出され、一部で世界保健機関(WHO)の安全基準を超えていることが分かった。 北海道医療大などが住民50人を調べた。 鯨肉の水銀汚染は国内外で報告されており、長期間、食べ続けたことで、人体に蓄積された可能性が高い。 環境省も全町民を対象に健康への影響がないか、調査中だ。 太地町は全国に5カ所ある小型捕鯨の拠点のひとつ。 国際捕鯨委員会(IWC)が禁止していない小型鯨類を湾内に誘導して捕る追い込み漁が盛んだ。 北海道医療大の遠藤哲也准教授(中毒学)、第一薬科大の原口浩一教授(分析化学)らは 2007年12月〜08年7月に小学生から80代までの町民50人から毛髪を提供してもらい、 水銀量を測定した。 この結果、月に1回以上、鯨肉を食べると答えた28人の平均濃度は、24・6ppm (ppmは100万分の1)で、日本人の平均濃度の10倍以上だった。 このうち、50代以上の3人は、最高で67・2ppmと、WHOが神経障害などを発症しかねない基準 とする50ppmを超えていた。震えなど水銀による健康被害とみられる症状がある人はいなかった。 食べるのが月1回未満という住民11人の平均値は15・5ppm、 全く食べない11人は平均4・3ppmと、鯨の食習慣と密接な関連を示唆する結果だった。 国が99〜02年に全国の約8600人を対象にした調査では、日本人の毛髪の平均濃度は約2ppm。 人が水銀を長期間とり続けると、循環器の異常や高血圧、不妊、免疫力低下などが起こる危険が報告 されている。水俣病で発症した人たちの毛髪濃度は数百ppmの単位だが、 妊婦や子どもでは、それ以下の値でも健康への影響が心配されている。 鯨の水銀汚染は国内外で報告されている。海洋に流れ出た水銀がプランクトンから魚、鯨へと食物連鎖の中で 蓄積、濃縮されていくためだ。 太地町で売られていた小型鯨コビレゴンドウ22検体の平均は9・6ppmで、国が流通させないよう 求める魚介類の規制値の20倍以上だった。 厚生労働省は03年、鯨を多く食べる人や妊婦は鯨を食べる回数、量を減らすよう提案している。 一方で、国内市場の半分程度を占め、オキアミを主食とする南極海のミンククジラは水銀の汚染度は低い と指摘している。 太地町の調査結果は、欧州の海洋汚染の専門誌電子版で発表された。 現在、環境省国立水俣病総合研究センターは太地町の要請で、全町民を対象に健康調査を進めている。 ◇ -続きます- |