名無し様へ |
投稿者: 旅田卓宗 投稿日時: 2006/2/1 14:56:11 名無し様 旅田卓宗 御意見有難う御座います。 私は石泉閣の若女将さんと一時個人的交際をした事があります。 その事については妻子ある身として深く反省しております。 しかし石泉閣の若女将から借りて欲しいと頼まれた事はありません。第一石泉閣さんは無借金経営であった上に、数億円も預金している資産家でした。頼まれる理由など一切なかったのです。 石泉閣事業と若女将と私との個人的な関係を混同する事こそ公私混同という事になります。恋人でも親戚でも友人でも理屈は同じ であり、市として必要な場合には所有者が市長とどのような関係 であれ土地や建物を買収したり賃借したりします。 例えば市が道路建設を進めていく計画線上に市長の親戚の者の土地があった場合、買収しないで事業をストップしてしまって良いでしょうか?むしろ親しいが故に私自身自ら赴いて買収した例も何度か御座いました。 これをもって背任行為を犯したという事になるのでしょうか?要はその事業が市として政策的に必要であるか否か?或いは条件(買収や賃借)が適正であるか否かという事が問題であり、その判断は市民の代表である議会に委ねられるべき問題だと思います。 もし議会が、その相手が 「市長と親しいから賛成するとか、或いは反対する」 と判断するならば不見識極まりなく正に公私混同のそしりを受けようというものです。 石泉閣事業は不老館事業と共に、昭和61年に私が初めて市長に就任以来、マリーナシティ建設や世界リゾート博開催など私のライフワークとして和歌浦活性化の為に取り組んで来た事業の一貫です。 当時今後どのような方向性で活性化していけば良いか分からず、平成11年9月議会に和歌浦湾振興ビジョン策定委託の予算を議会で可決して頂き三和総研に調査委託しました。その頃は若女将さんと私とは何の関係もありませんでした。 12年5月10日に三和総研から中間報告の事前説明を受けました。その答えが 「和歌浦を文化交流の舞台として活性化すべき、その為に廃屋や旅館の再利用など既存の建物の活用をすべきである」という事だったのです。この事はむしろ検察の調書でも明確になっております。 私はその提言を受けて当時保存運動が起こっていた不老館と石泉閣の活用を決意したのです。決して石泉閣さん個人の為に思いついたものではありません。しかも議会の可決のもとに進めた事業であり賃借の契約内容に於いても、石泉閣さんに寧ろ不利な契約になっております。 従って背任行為など一切行っておりません。 思えば片男波、不老橋、観海閣、海禅院多宝塔、玉津島神社、塩竈神社、山部赤人の歌碑、そして市町川を辿れば、吉宗公の父光貞公の菩提所雲蓋院、御手洗池、東照宮、日本三大管廟和歌浦天満宮、蓬莱岩など名所旧跡の並ぶ景観に見事に溶け込み和歌浦の風情を形成している純和風の不老館と石泉閣は貴重な財産だと考えており、私は両事業とも間違っていなかったと確信しておりますし可決された議会の判断も正しかったと思います。 ただ不老館については建物が老朽化し、そのまま活用出来ない状態であったので、当初復元しようと計画しておりましたところ設計事務所がワークショップ方式を取り入れ積極的に住民や文化関係者の意見を取り入れた結果、外観が変わってしまったものです。 どうか御理解お願いします。 |