県議会の新たな会派再編の行方は 自民過半数で正副議長人事を独占へ |
投稿者: 和ネット 投稿日時: 2007/4/9 20:48:34 県議選で46人の顔ぶれが決まり、政党別では自民が23、公明4、共産4、民主1、社民1、無所属13で選挙前と比べ公明、共産は変わらないが、自民は2人、民主は1人減らし、無所属は4人も増やした。県議会の新たな会派構成はどう変わるのか。仁坂知事の政策の方向付けに影響するであろう県議会の勢力図を予測する。今選挙で自民の推薦を受けた岩出市選挙区の前市議山本茂博、元助役の川口文章両氏と、田辺市選挙区の元本宮町長泉正徳氏は、いずれも無所属から自民党に入党し、自民党県議団に入ることが内定している。これに和歌山市長選に出馬し県議に帰り咲きの宇治田栄蔵氏が復帰するため、自民党県議団は県議席の過半数を占める27人に膨れ上がることになる。 公明、共産党県議団は改選前と同じだが、自民に次ぐ新生わかやま県議団は、旧伊都郡選出の長老、阪部菊雄氏が引退し、和歌山市選挙区の浦口高典氏が破れたため5人から3人に減った。同県議団は社民1人が加わっている。県民クラブは、和田正人氏が引退したため、3人から2人に。民主県議団は2人から1人になった。無所属の前岡正男氏1人だけの環境平和の会は、前岡氏の落選で消滅した。 無所属の新人で、橋本市選出の前市議平木哲朗氏、紀の川市の元粉河町長の服部一氏、元民主党代議士の岸本健氏がどの会派に入るかは現段階では不明だ。平木、服部氏とも、衆議院選では、自民党公認の石田真敏氏と対決した岸本氏を支援して、自民を離脱した経緯があり、自民党県議団の反発が根強い。平木、服部、岸本氏の3人は県議会で同一歩調を 取ると見られるが、どの会派に入るか、それとも独自会派を指向するのか、現段階では不明で当分推移 見守るようだ(支持者の話)。和歌山市選出の前市議片桐章浩氏と宇治田氏と同じく市長選に敗れて県議復活の山下大輔氏の帰属も未定で、これら無所属同士を軸に会派の再編成が進む可能性もある。5月県議会では、正副議長ら役員人事が焦点となる。県議会過半数を占める自民党県議団は、正副議長など常任委員会ポストを独占、支配できる優勢な状況には変わりがない。 |