Re: 和歌山県の経済の現況、状況、景気 |
投稿者: 名無しさん 投稿日時: 2010/4/6 10:11:58 「A級」県産梅の価格低迷 デフレ影響昨秋から ランク下げ出荷も デフレの影響を受け、高品質を示す「A級」の県産梅の価格が昨秋から低迷している。みなべ町や田辺市などを中心に、梅農家や梅干し加工業者では在庫を抱え、ランクを下げて出荷する動きが出ているという。3月末には、激しい冷え込みで梅の実が凍る被害も出ており、県は融資などの支援を検討し始めた。 県やJA紀南などによると、梅の年間産出額は144億円(2007年)で、農業全体の産出額の14%を占める。 紀州みなべ梅干協同組合と紀州田辺梅干協同組合は、09年の新ものが出始めた同年8月時点では、農家が一次加工した「白干し」の梅の目安単価を、平均的なサイズのA級品で10キロあたり約7000円としていた。スーパーなど大口の顧客からの注文はより低い等級の商品に集中。A級品の在庫が増加し、同10月には目安単価を6000円前後にまで下げざるを得なかった。同組合によると、平成に入って最も安い値だという。 JA紀南では、A級品が農家の生産の約半分を占めているといい、担当者は「仕方なく、一部の等級を下げて販売する農家もある」と打ち明ける。 みなべ町の梅干し加工業者は「スーパーの安売り合戦で、買い付けの担当者がより安い梅干しを求めるようになっている」と警戒する。町内の別の業者も「以前から供給過剰気味になっていたことに加え、消費者の高級品の買い控え傾向が響いた。今年のA級の取引は1割ほど減るかもしれない」と危機感を強める。 さらに3月27日には、田辺市中辺路町栗栖川で最低気温が氷点下2・5度(平年値3・7度)まで下がるなど、厳しい冷え込みが産地を襲い、膨らみ始めた梅の実に霜が降りて凍り、落果したり、しわが入ったりした。県は10億円以上の被害と予想している。 県企画部と農林水産部は、大手食品メーカーなどと協力して新商品開発を進めるなどして梅の消費拡大を目指す。また、凍害に対しては、農家への融資を検討し、梅に関する業界を支えたいとしている。 (2010年4月6日 読売新聞) http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/wakayama/news/20100406-OYT8T00069.htm |