Re: ワシン建設の生埋め事故を検証 |
投稿者: 和ネット 投稿日時: 2007/5/23 14:50:30 田辺市上ノ山の市御所谷住宅地区改良工事現場で、工事業者のワシン建設(岩根進社長)下請け関連作業員が、配管埋設作業中に生埋めとなったが、肝臓破裂などで二ヵ月後に死亡。工事業者は、作業事故でけが人が出たものの、救急車も手配せず、警察にも届け出なかったことがわかった。死亡診断を発行の南和歌山医療センターからの通報で、田辺署がワシン建設関係者らを業務過失致死の疑いで調べている。 同工事は、18・9年度事業で、ワシン建設が市道(延長180メートル、歩道を含め幅9・5メートル)拡幅工事を約8千万円で請け負った。工期は昨年10月26日から今年6月27日までの約8カ月間。さる2月13日午前、道路片側に深さ1・9メートルをユンボなどで掘削した後、コンクリート配管(長さ4メートル、直径70センチ)を埋設する作業中の下請け作業員が、配管と土壁の間に挟まれ、腰まで土砂で埋まった。現場にはワシン建設の監督ら数人が手助けし、作業員は紀南総合病院に運ばれた。連絡で午前11時半ごろ、家族が病院に駆けつけたが、けが人は箱ばんの荷台に横たわったまま。その後、重症と分かり内臓検査をしたが、肝臓がつぶれ、出血がひどく、救急車で南和歌山医療センターに転送され、輸血も含め治療が始まった。当初、治療3ヶ月間と診断されたが、その後、半年間に延長され、鼻、耳など前身出血も加わり4月19日午前9時半、死去した。 田辺市建設住宅課は、事故直後、ワシン建設の工事監督から昼過ぎ連絡を受けた。けが人は既に病院に運ばれており、集中治療室で診断のため回復を待ち患者と面会し簡単に事情を聞いたものの、ワシン建設と同じく警察には届け出なかった、田辺労基署にはワシン建設から事故報告があった。遺族ら周辺関係者は「すぐ119番通報してくれたらたら一命は取り止められたのでは」と悔やんでいる。市は当初の診断書で、ワシン建設を2カ月の指名停止としたが、死亡事故に発展したため、その延長も検討するとしている。 |