Re: 次期参議院選挙の行方は? |
投稿者: 名無しさん 投稿日時: 2010/6/16 7:46:39 チェンジの行方:’10参院選/上 民主・島氏陣営 /和歌山 民主が県内で初めて2小選挙区で勝利し、政権交代を招いた09年8月の衆院選から9カ月余り。参院選に出馬する民主新人の島久美子氏(54)▽自民現職の鶴保庸介氏(43)▽共産新人の吉田雅哉氏(34)−−は、激しい前哨戦を繰り広げている。あの「チェンジ」は何をもたらしたのか。各陣営の動きを追った。 ◇基盤いまだ固まらず 風頼み脱却に課題多く 国道沿いの空き民家を使った事務所に人はまばらだ。「衆院選のころだったら勝てたのに……」。今年1月31日の有田川町長選。落選した新人候補は、ぽつりと漏らした。民主の推薦を得ていたが、追い風にはならなかった。自民党の支援を受け当選した現職と1385票差。同じ対決だった4年前は332票差だ。現職の事務所には、鶴保氏ら自民党の国会議員が次々と姿を見せ、深夜まで沸いた。たった5カ月前の衆院選の明暗は反転した。 衆院選から間もない09年10月の新宮市長選では、直前まで自民県連幹事長だった大物前県議を、民主支持候補が破った。新政権の支持率は7割超。しかし、鳩山由紀夫前首相と小沢一郎・前党幹事長の政治とカネを巡る問題が年末から捜査対象となると、風向きはあっけなく変わった。 × × × 「どうしてポスターが2種類あるの?」。5月16日、来県した原口一博総務相が、周囲に尋ねた。和歌山1区選出の岸本周平・衆院議員単独と、岸本氏と島氏の2ショット。和歌山市内でも場所によって民主のポスターが違うからだ。 キーマンは故中西啓介・元防衛庁長官だ。00年衆院選で中西氏を落選・引退に追い込んだのが自民の谷本龍哉氏。その谷本氏を破った岸本氏の支持層は中西氏の人脈と重なる。一方、98年の初当選時は自由党公認だった鶴保氏を支えてきたのも、自民を離党し対立してきた中西氏の人脈だ。 中西氏の後援者だった同市の建設会社役員は「2ショットは断った。応援するのは岸本で、民主じゃない。参院選では鶴保を支援してきた」と明かす。大票田の同市でも、党の基盤は万全ではない。 × × × 「いつまでも風頼みではいけない」と県連幹部は言う。手をこまぬいていた訳ではない。和歌山市の島事務所には政治団体の推薦状が目立つ。「かつてとは隔世の感」だ。県連代表である岸本氏も「来春の統一地方選で無風区をなくし、10年後には県議会や和歌山市議会で民主が第一党になる」と、党の足腰を強める意欲を以前から繰り返している。そのためにも不可欠な参院選の勝利−−。 「誰がやってもあかな」。5月下旬、和歌山市で街頭演説中の島氏に、作業着姿の男性が冷ややかに言い放った。だが菅直人首相が誕生した今月、紀の川市で手を振ってくれた男性2人に島氏はチラシを手渡し、しっかりと握手した。2月の出馬表明後、出遅れと知名度不足を克服するため、1日50回を目標につじ立ちしてきた島氏。「日に日に手応えがよくなっている」。菅首相誕生後、にわかに吹き始めた順風が、陣営を明るくしている。 (毎日新聞) http://mainichi.jp/area/wakayama/archive/news/2010/06/15/20100615ddlk30010419000c.html |