Re: 次期参議院選挙の行方は? |
投稿者: 名無しさん 投稿日時: 2010/6/21 11:36:39 審判の夏 2010参院選<中> 鶴保氏「実績に自信」 支持団体「ぶれない」強調 「今まで黙っていたが、おかしいじゃありませんか」。4月11日、和歌山市内のホテルで開かれた自民党県連大会。約600人の党員らを前にあいさつに立った県連会長の二階俊博(71)は、いらだちを隠さなかった。「和歌山1区は焼け野原のままだ」 昨年の衆院選、県都、和歌山市が戦いの舞台となった和歌山1区で、自民前議員は、民主新人に5万票近く差をつけられた。いち早く態勢を立て直すべきなのに、次期衆院選の立候補予定者となる県連の「1区支部長」すら決まらないことを、二階は憤ったのだ。 昨年末、県連は、最年長の県議を行司役に人選を進めると確認したが、6月になっても具体的な名前は挙がっていない。幹事長の尾崎要二(57)は、「選ぶからには勝てる人物でないと」といいながらも、昨年のショックを「尾を引いているところがある」と打ち明ける。 政権が交代したことで、全国的に支持母体の自民離れが進む。県内も例外ではない。衆院選では自民候補しか推薦しなかった「県トラック運送事業政治連盟」は、今回の参院選では、自民現職の鶴保庸介(43)と、民主新人(54)の両者を推薦し、会員は自主投票とした。 が、鶴保は、「団体が自主投票と決めても、個々の会員には、こちらを向いてもらう自信はある」と強気だ。2期12年の実績と、その間に培った信頼関係があるという。 5月15日午後、和歌山市内で県トラック協会若手グループの勉強会に、鶴保が講師としてマイクを握っていた。約40人を前に、規制緩和に関する持論を展開し、「和歌山を守るために、全国一律の基準を廃止しなければならない」と訴えると、拍手がわき起こった。グループとの関係は、国交相政務官だった約6年前にさかのぼる。「通行料金が高い」と批判された海南湯浅道路(現・阪和自動車道)の現地調査に同行してもらい、その後、料金引き下げの社会実験を実現させた。 5月31日、鶴保の後援会事務所には、職能団体の政治連盟会長や、連合自治会長らが相次いで訪れ、推薦状を手渡していった。「県薬剤師連盟」の会長、岩本研(60)はこの日、上部組織の日本薬剤師連盟の推薦状を持参。岩本が「また応援に入らせていただきたい」と声をかけた。県の連盟には、民主側からの推薦依頼もあったが、2月には、早々と鶴保推薦を決めた。岩本は「『鶴ちゃん』に対して、ぶれることはない」と結束の固さを強調する。 菅内閣発足後、民主党の支持率が上昇していることについて、鶴保の選対本部長を務める世耕弘成(47)は「想定内。慌てず、騒がず、地道に戦っていく」という。 6月11日、自民党県連は和歌山市内で5年ぶりに政治資金パーティーを開いた。約1000人が集まる盛況。尾崎は「県連の活動は以前にも増して活発になっている」と確信する。そして、こう言い切った。「負けた選挙のツケは、選挙で返すしかない」(敬称略) (2010年6月21日 読売新聞) http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/wakayama/news/20100620-OYT8T00778.htm |