Re: 紀南新聞 VS 熊野新聞 |
投稿者: 名無しさん 投稿日時: 2010/10/22 14:49:02 >314様 長く新聞業界に身を置く者として申し上げます。 あなた様のお気持ちはよく分かります。新聞には、読者によりよい情報を早く正確に伝えるという役割があります。地方紙であれば地域の情報を濃密に、正しく公平に伝えなければなりません。 しかしこの内容を見て思いますが、両社は今その役割を果たせているのでしょうか。 新聞で一番の命となるのは「記事」です。その良しあしが最優先で、公平性・公益性が保たれた情報を提供できることが大切です。 私も言わせてもらいますが、「新聞記者」は間違いなく「専門職」です。 間違わないでください。今の紀南新聞さんで“記者”と呼ばれている人のことではありません。一般的な「新聞記者」についてです。 大手紙では短大以上の新卒者しか採用しないところが多いですし、地方紙においても「誰でも入れる」わけではない業種です。その誇りとプライドが自分自身を支えていくのです。日々勉強し、知識を磨き続けなければ出来ない仕事です。記者に限ったことではなく制作なども含め、新聞社においては営業職以外はすべて同じです。 それが、「とりあえず働く場を求めて来ただけ」の人が“記者(形だけ)”になれるのなら、確かに「専門職」と呼ぶことはできません。そして本来、「専門職」としての能力がある人ほど辞めているのなら、それは上層部の人を見る目や育て方の問題です。 紀南新聞の代表者は営業と工場の経験しかないと聞きます。新聞社においては珍しいことです。ぜひ数年、記者をやってほしいと思います。 あとは現在の両社を、果たして「新聞」と見るかです。 「金を払って記事を読む」、それに値するものが「新聞」と呼ばれるのです。 |