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391番の記事
Re: 紀南新聞 VS 熊野新聞

投稿者: 名無しさん 投稿日時: 2011/2/3 20:22:27

以前書き込みしました、他県で新聞編集者をしている者です。
日本新聞協会紙である熊野新聞は毎日拝読しておりますが、先日来和歌山県内での取材に携わり、両紙及び和歌山県の各紙を拝読しました。
和歌山県の新聞業界には、記事の記述及び製作に独特の作りがあります。大手朝刊紙を基準としてみれば異質で、これは元より大手紙の基準が浸透しなかった土地柄が影響してかと思います。
その是非を問うつもりはありませんが、今までの記述等を見る限り両紙の記者や編集製作者は以下を考えていただきたく願います。

1・新聞の「命綱」は何と言っても記事にあり、読者がお金を払う基準です。地方紙においては、読者を引きつける地域の町ダネ記事に力を入れ、慣習や柵よりも硬派な記事を著すのが何より大事です。また、失礼ながら閉鎖的な御土地においては定かでありませんが、読者は反体制寄りの人の方が主です。
業界で「提灯記事」と呼ばれる広告業者や日常の親交関係を重視した記事構成は、主たる読者には喜ばれません。紙面を拝見した感想として、営業的要素を強く感じてなりませんが、良い新聞になるに記者は営業部門に左右されず別体系であるのが望ましいのです。題字面や三面記事面に提灯記事が載る新聞は、読者軽視としか言えません。

2・「よそ者」という言葉がありますが、未経験者はともかく経験豊かな記者を排除して発展はありません。組織において絶対君主の下に同じ考え同じ気質の者が集まる方が、一見纏まっているように見えますが、それは所詮「家内工業的」な発想です。そこから「逆転の発想」は産まれず企業として成長しません。異質者を入れ、対峙し刷新していく事こそ大切なのです。役職者にごまをするばかりの「会社人間」では、保守でしかなく改革を産まないのです。また「会社人間」は「人」としての成長度も低いのです。加えて上記より思う事として、役職者が会社人間である特定の一般社員を庇護する姿が表面化していると組織は乱れます。
昨今、行政の体質改革が進んでおりますが、改革派の首長が就任し、古い体質の議会と対立する事が各地で見られます。その対立は体制を壊しているように思えるかもしれませんが、周りがいろいろな事を考えるきっかけになるのです。それも市民の思いは「改革」を望み、方法論の是非を問うだけの事が多いのです。
それと同じで改革のため、異質な人間が集って組織を創り上げることが必要なのです(尤も能力があるという大前提の下でですが)。組織における「協調性」というものは、能力を認め合える人が集まれば自然と纏まるのです。
また今時「愛社精神」等の考え方は、古く通用しません。若い世代を伸ばすには連帯感あるいは連帯責任的な考えより個人の技量向上に重点を置いた指導をし、評価を下す必要があります。法的事項には詳しく学校教育を受けている今30歳以下の世代は、労働条件には細かく、法的に明瞭でなければ、幾ら新聞記者が憧れの仕事であっても育たないのです。新聞記者の心得は伝統として守り、夜討ち朝駆け等の旧態依然たる体質は改善して、企業として明瞭な体系を作る事が大切です。

3・退職した記者がライバル紙に移るのは、業界では当たり前の事です。むしろライバル紙から人を引き入れる事こそ重要です。上記にもあるよう、ノウハウや人脈を手土産に出来るのです。これがもし両紙間で「一方通行」であるのなら、数年後どちらが廃れるか、結果は目に見えてしまいます。
業界人は概ね、本質的に能力ある「仕事人間」です。新聞記者の仕事に誇りを持っています。地方企業においては貴重とも成り得る人材で、特に大手新聞社等で経験豊かな「よそ者」が来てくれる新聞社こそ生き延びます。拾い集めるくらいの意識で、人材発掘をするのが新聞社としては当然です。大切なのは「会社愛」ではなく「業界愛」です。
また誤植といった負の要素も、個人の基礎学力が高い人や業界に思い入れを抱いて取材執筆する人が集まれば、自然減少します。主たる新聞社が未経験者を採用するのに、年齢制限を設け短大卒以上を条件とするのは、「新聞記者は誰にでもできる仕事ではない」と誇れる、非常に重要なのことなのです。素人を採用したなら、会社の体質に馴染ませ染める事よりまず、基礎学力を高くさせなければなりません。

私は新聞業界に長く身を置いて、同様の問題点から廃れていく新聞を残念に思い嘆いておりました。
そうならない事を願います。失礼しました。

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