Re: 住金が2012年に新日鉄と経営統合計画を発表! |
投稿者: 名無しさん 投稿日時: 2011/2/4 8:26:54 企業城下町に驚き 住金・新日鉄合併へ 和歌山・海南 「雇用不安」の声も 住友金属と新日鉄が合併に向けた検討開始を発表した3日、和歌山市と海南市にある住友金属和歌山製鉄所が地域経済に大きな役割を占める県内には、驚きの声が広がった。同製鉄所では、2009年に高炉が新設されたばかりで、「和歌山製鉄所が合理化される可能性は低いのでは」などと冷静な受け止めが目立ったが、製鉄所周辺では、事業規模縮小などを懸念する声も聞かれた。 仁坂知事は、合併に向けた検討開始を発表する記者会見が午後4時半に開かれる少し前に、住友金属の友野宏社長から電話連絡が入り、初めて両社の動きを知らされたことを明らかにした。 仁坂知事は友野社長に「合併しても、和歌山の生産や位置づけが高く保たれるようお願いします」と要望したといい、「合理化があるとしても、和歌山製鉄所は大丈夫だと思っている」と述べた。 和歌山市の大橋建一市長は、「勝ち残りを目指した大きな合意ととらえている。新会社の事業所展開など、今後を注視したい」とコメント。海南市の神出政巳市長も「急な話で驚いたが、状況を見守りたい」とした。 一方、和歌山市湊の同製鉄所では、従業員らが突然の合併方針発表に驚きを隠せない様子だった。 所内では、午後4時半に管理職が集められ、三宅貴久所長が合併方針を伝えて、「前向きにとらえていきましょう」と呼びかけたという。 50歳代の男性幹部は、「突然で驚いたが、ネガティブにとらえる要素はない」と淡々と語り、別の管理職の男性社員(55)も、「新日鉄は同じ日本企業として良きライバルと思っていたので、文化の違いも含めて前向きにとらえたい」と話した。 しかし、関連会社の男性社員(63)は「合併して大きくならないとやっていけないのかとも思うが、不景気の中、雇用などに不安も残る」と述べ、工場近くのコンビニエンスストアの男性店員(41)は「合理化で製鉄所の人の数が減ると、店の売り上げが下がるのでは」と心配そうに話した。 和歌山製鉄所は社員約2500人で、関連会社、協力会社の従業員は約1万人にのぼる。 1970年には年間粗鋼生産量900万トンと、当時世界トップクラスの製鉄所として知られ、現在は高炉2基で年間粗鋼生産能力は約400万トン。高級シームレスパイプ(継ぎ目なし鋼管)の製造開発を担い、合併の目途とされる12年度には現在建設中の新高炉が完成して、同能力は520万トンになるという。 (2011年2月4日 読売新聞) http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/wakayama/news/20110203-OYT8T01070.htm |