白浜町長選 現職の立谷さんが圧勝 県内初のネット選挙の様相 |
投稿者: 和ネット 投稿日時: 2006/3/27 0:00:47 無所属現職の立谷誠一さん(56)が同新人の前県議前川久勝さん(6〇)に圧勝し、無所属新人野中恵治さん(48)が善戦した。観光企業の誘致や雇用対策などを争点とした白浜町長選・町議員選は二十六日投開票が行われ、立谷さんが新町長に当選した。投票結果は、立谷8126票。前川6396票▽野中1102票。計15624票。投票率七十九・五一%(前回・旧白浜町七十九・〇三%)。 今回の選挙は、日置川町との合併によるもので、立谷町長が、経営不振から廃業の観光植物園「ハマブランカ」跡地に誘致を計画していたフランスのブランド「エルメス」と関係があるとされた観光企画会社誘致の信憑性などをめぐる論議も活発だった。さらに町職員の不透明な採用問題も含め、和ネットの掲示板に町内外からの情報や批判の書き込みや、さらに立谷町長擁護の意見が寄せられ、町長選挙と絡むネット選挙の様相をかもし出すなど、いやが上にも関心も高まった。結局、立谷さんは、これらの問題に受身に立たされたが、観光行政の積極姿勢が高く評価され、逆風を跳ね返した。立谷町長は、自らのホームページで観光行政や町嘱託職員採用問題などで意見を訴え反論もした。県内の首長でブログ(ネット日記)を持つのは、同町長だけ。全国的にもブログの先駆者でもある。当選によって、ハマブランカ跡地の観光開発の実現が課題となる。一方の前川さんは、年明けに立候補を表明するなど、選挙体制の準備不足が影響した。 インターネットになじまない有権者も多いが、和歌山県内で初の「ネット選挙」といえよう。しかし、ネット上の書き込みは、一部、過激な表現は見られたものの、説得力のある意見も多かった。来年の統一地方選か、参議院議員選までに国の公職選挙法が改正され、ホームページなどネットによる選挙活動が解禁される見通しだ。今後、選挙の主役はネットに移ることは間違いないし、ネット有権者の責任も問われることになる。選挙期間中は、和ネット掲示板への書き込みも自粛された。ちなみにエルメス問題を和ネットに取り上げて以来、偽エルメス誘致や嘱託職員採用問題など、白浜町関係の政経情報・和ネット掲示板の書き込みは、計三百四十七件に上った。 |