Re: 今後の和歌山市 |
投稿者: 名無しさん 投稿日時: 2007/10/22 14:38:30 フトコロ寂しい自治体 2007年10月22日 和歌山・湯浅・上富田 3市町連結赤字 財政危機の恐れ ほかも安心できず わがまちの財政は大丈夫? 国は自治体に「連結実質赤字比率」の公表を義務づけた。行政運営の基本的な経費の一般会計だけでなく、下水道や病院などの特別会計も合わせ、自治体の「フトコロ具合」の実態を洗い出すのが狙い。赤字比率が高いと、北海道夕張市のように国の管理下に置かれることになる。和歌山市は05年度決算ベースで全国の都道府県庁所在地でワースト1になった。県内市町村の現状はどうか――。朝日新聞和歌山総局が最新の06年度決算から、「連結実質収支比率」を試算した。 ■「赤字」3市町 試算の結果、和歌山市、湯浅町、上富田町の3市町が「連結赤字」になった。 和歌山市は176億7319万6千円の実質赤字となり、連結実質赤字比率は24.2%と県内ワースト1。普通会計は黒字だが、特別会計が大きく足を引っ張っている。 同市は「破綻(はたん)」回避のため、約110億円の赤字を抱える下水道事業の使用料アップや、土地造成事業は販売不振の大規模宅地「スカイタウンつつじが丘」の分譲価格の大幅値下げを実施するなど財政再建に乗り出している。 湯浅町は2億3711万5千円の赤字で、7.1%。住宅新築資金の貸付金未返済などで普通会計でも1億743万9千円の赤字になっているのに加え、特別会計で駐車場事業の赤字が1億9190万9千円に上ったことが響いている。 上富田町は9996万9千円の赤字で、3.2%となった。普通会計は1894万7千円の黒字だったが、宅地造成事業特別会計で5億2035万2千円と多額の赤字を抱えている。国、県が整備する道路の用地を町が先行取得しているためで、同町産業建設課は「国、県への売却が進めば、大幅に改善される」としている。 ■ほかにも「不安」 この3市町以外は「安心」というわけではない。同時に算出した実質収支比率は「3〜5%が望ましい」とされるが、範囲内にあるのは7市町(海南市、有田市、田辺市、印南町、日高川町、那智勝浦町、串本町)にとどまっている。 まず、実質収支比率が1%に満たない橋本市、御坊市、岩出市、九度山町などは注意が必要。こうした状態が何年も続けば、緊急時に対応できる余剰金がないため、一気に財政危機に陥る可能性がある。 一方、5%を大幅に超えている古座川町、美浜町、太地町なども「黒字が多い」とは喜べない。住民のために使われるはずの予算が大きく余るのは、適正な行政運営をしていないとも考えられるためだ。 ◆ 「実質収支比率」は、その自治体の標準的な状態で通常収入が見込まれる一般財源の規模「標準財政規模」に対し、一般会計と特別会計の一部を合わせた「普通会計」の実質収支がどれくらいを占めるのかを示す割合で、市町村ではマイナス20%以上になると地方債が発行できなくなる。国に申請し、「倒産」にあたる「財政再建団体」にならざるをえなくなる。 「連結実質赤字比率」は、特別会計も含めた全会計の実質収支の総計で発生した赤字額が、標準財政規模に対して占める割合で、6月に成立した地方自治体財政健全化法で公表が義務づけられた。07年度決算から公表される。現行の財政再建団体に代わる「財政再生団体」への基準値はまだ決められていない。年内に総務省が省令として定める方針だ。 今回の試算は、各市町村から回答のあった全会計の実質収支(公営企業は流動資産から流動負債を引いた額)をもとに行った。ただ、国では下水道など初期投資が大きい会計の赤字額の調整が検討されるなど算出方法には未確定の部分もあり、今後公表される数値と異なる可能性がある。 (朝日新聞) http://mytown.asahi.com/wakayama/news.php?k_id=31000000710220001 |