知事「全国民に戦争責任」 |
投稿者: 名無しさん 投稿日時: 2011/9/2 16:17:37 2011年09月02日 ◎共産党が撤回要求 仁坂吉伸知事が8月、県の広報紙やホームページで「当時のすべての国民にその(戦争)責任があったと思う」などとするメッセージを公表した。これに関して、共産党県委員会と同党県議団は1日、「戦争責任をあいまいにする」などとして発言の撤回を求める声明を発表した。 仁坂知事は「戦争責任」と題した原稿で、「この戦争の責任は誰にあるのか」として「当時のすべての国民にその戦争の責任があったと思う」とした。さらに「戦争指導者と一般の国民の責任は同列同等には論じられないが、戦意を高揚させるような新聞が売れ、教育現場で軍国主義が鼓吹され、戦勝記念のパレードが行われ、出征の際には別離の涙のかわりに万歳が唱えられた」などと続けた。 同党側の声明文は、終戦直後に提唱され、戦争責任者も国民も皆が反省するという「一億総ざんげ」に通じるものとして、「戦前の社会体制をまったく無視した議論だ」と指摘。「戦争に反対することを治安維持法で弾圧した。国民抑圧の政治体制を見なければならない」としている。 また知事が「同じ多くの国民が敗戦後はころりと変わった」とした点は、「平和憲法を制定し、平和国家を歩もうとした国民を愚弄(ぐろう)し、憲法の精神を理解していない」と批判した。 県広報課は「知事が不在のためコメントはできない」としている。メッセージが掲載されたのは、県が発行する広報紙「県民の友」の8月号で、同月1日付で約41万7千部が発行され、全戸に配布したという。 朝日新聞(北川慧一)より |