甘い県特別職らの報酬額減額答申 |
投稿者: 市民オンブズマンわかやま 事務局長 畑中 正好 投稿日時: 2006/6/13 16:28:05 県特別職報酬等審議会(会長・岡田栄治弁護士)は去る5月15日,知事や県議会議員らの月額報酬について,「現給保障」つきの県幹部職員の平均改定率(減額率6・38%)にあわせて減額するのが適当とする答申を知事に提出した。「現給保障」,聞き慣れない言葉だが,現特別職らの任期中は,現行の報酬額を保障支給するというもの。従って,知事や議員らの現任期中は,実質的に減額がない答申のようだ。甘い報酬額減額答申と思うが,みなさんはどう思われますか。 「 私たち(職員)の減額改定では,4月に遡って実施され現給保障されなかった。うらやましい。」と,ある県職員はいう。また, 和歌山県に先だって4月から減額した7府県中3県(岩手,山形,佐賀)は,現給保障しなかったという。これらのことは考慮したのだろうか。給与改革の先頭に立つべき特別職等の給与ともいえる報酬だけに,厳しさが感じられる答申であってほしかった。 答申を受けて知事は,6月議会に提案する意向のようだが,答申どおり「現給保障」も適用させるらしい。これが事実だとすれば,知事らも自分のことには甘いという他なく,改革を標榜する知事の姿勢かと憤るのは私だけではあるまい,と思う。 なお,現行の月額報酬額は,知事129万(121万)円,副知事101万(95万)円,出納帳86万(81万)円,議長101万(95万)円,副議長86万(81万)円,議員82万(77万)円(括弧内は答申が示した減額後の報酬額)。 |