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61番の記事
Re: 9月3日の台風

投稿者: 名無しさん 投稿日時: 2011/10/29 23:10:54

http://www.pref.wakayama.lg.jp/prefg/200100/www/html/giji200412/giji03_2.html
Topページ >> 県議会活動 >> 平成16年12月定例会 >> 第三号の議事録全文

 質疑及び一般質問を続行いたします。
 四十一番松坂英樹君。
  〔松坂英樹君、登壇〕(拍手)

 さて、それでは四つ目の柱の県営水力発電所売却問題についてお尋ねをいたします。
 去る十一月三十日、県と関西電力は、県営水力発電所売却に合意する覚書を発表しました。私は九月議会で、この水力発電所の売却計画は住民にとって余りにも突然であり、発電が採算重視で行われることによってダムの水位が上がり危険ではないか、こういう不安が出されていると指摘をいたしました。発電をやめて防災一本のダム運用を求める声もあることから、住民と合意できる方向性を探るべきだ、計画は一たん白紙撤回せよと質問をしました。しかし、知事及び企業局長の答弁は、来年三月の企業局廃止に向けて、採算面での不安がある発電については、民間でできることは民間でという立場で経営判断を優先させたい、そういうことであったかと思います。

・・・
 
 次に、この問題と切っても切れない二川ダムの操作改善についてお尋ねをします。
 有田川流域住民にとっては、堆積土砂のしゅんせつと、それからダム操作の改善、これは二つの大きな課題であります。ここへ来て、その発電所売却問題が降りかかって、タイミングを外せない問題ですから、私からは、二川ダム水位を下げること、ダム操作改善も含めてデータも具体的にお示しをして、きょうは提案をしたいというふうに思います。
 まず、この二、三年、ダムが水をため過ぎて物騒でかなわん、こういう声を以前に紹介をいたしました。私は実際、ここ十年間のダム日報を事務所から提出いただいて、素人なりに分析をしてみました。
 お配りをしているこの資料一をごらんいただきたいというふうに思うんです。昨年二〇〇三年のダム水位と過去十年間のダム水位を比べてみたのがこのグラフです。赤い棒グラフが二〇〇三年の水位の平均値です。そして青い棒グラフが過去十年間の平均の水位なんですね。この赤のグラフと青のグラフ、隣り合わせのグラフを見ていただきますと、一目瞭然に赤の水位が高いことがおわかりだと思います。春先や秋口が特に高いが、多いときには約八メートルも水位が高いんですね。このことは地元住民がダムを見れば一目瞭然なんです。ダム上流の清水町遠井のキャンプ場が水没するなんていうことは今までになかったんです。ダムサイトの緑の木々の枝まで泥水がかぶり、今はダム湖の両側の水の中からにょきっと木が生えている、そういう状況なんですね。
 ダム事務所に地元自治会や町当局から、今までにない水位で危険だから下げてくれ、こういう申し出があっても、「操作規則どおりの運転ではこうなるんです。発電や下流の水利用に迷惑をかけるので、ダム事務所の判断だけでは下げられません」、こういう答えなんだそうですね。ダム建設当時のままの操作規則をしゃくし定規に当てはめたのでは、実態に合わないんですね。ダム操作の長い経験上、運用してきた水位、十年や三十年の水位に学び、水位を下げた運用をすることはすぐにでも可能なことです。
 資料二は、その三十年データなんかも入れておりますので、また後でゆっくりとごらんください。
 次に、資料三を見ていただきたいと思います。二川ダムと日高川の椿山ダムを向かい合わせに並べて、その運用方法を比べてみたんです。ダムの高さが違うので、ダムの頭でそろえて並べてみました。図を見ると、はっきりと水のため方の差、水位の差が見てとれるというふうに思うんですね。立地条件や規模の違うものを並べてみたわけで、ちょっと乱暴なんですが、どちらも発電所を持つ多目的ダムということなのに、その差は歴然なんですね。
 二川ダムの方は、発電のために水位を日ごろ上げておき、洪水前には洪水調節水位、この赤の水位まで水を抜いて洪水に備える設計です。椿山ダムは、そういう予備放流をしなくてもいいように初めから水位を下げて運用をしている、そういう設計なんですね。ですから、発電の方も余分に水をためるというんじゃなくて、上流から流れてきた水をそのまま下流に流すついでに発電をする、そういう考え方で発電をされているわけです。ところが、二川ダムでは、発電のために洪水調節容量と共同でした分を食って水をためる、その水で発電をするわけですから、このためた分はお金になる水なんですね。ですから、洪水前の予備放流というのは、発電所の側から見れば無効放流なんて呼んで、ただでむだに水を捨てるという放流になることになって、なかなか思い切って捨てられない、こういうことになっているわけです。
 この二川ダムの設計は、近年の気象状況の変化や森林、農地の保水力の低下など流域全体の変化を考えるときに、今となっては自然に対して人間が随分思い上がった設計だとも言えるのではないでしょうか。二川ダムに対しては、夏期制限水位を洪水調整水位のこの赤の百八十七・六に、青のところを赤のラインまで下げて運用してほしい、こういう住民の声があります。これはあながち主観的な数字じゃないと思うんですね。図を見ていただくと、椿山ダムの夏期制限水位、これと比べてみていただいても妥当な線だというふうに思うんですね。また、先ほどお示ししたこの一の資料での長年の経験に基づくこのライン、百八十七ぐらいで大体抑えてくれたらええのにな、こういうラインは極めて現実的な線だというふうに思っています。関電とも話し合って合意を目指せる数字だとも思います。ぜひ水位を下げるというところまで具体的に踏み込んでいただきたいというふうに思います。
 もう一つ、きょうはダム操作で注文をつけると、ダムが土砂の堆積でだんだん浅くなって容量が減ってきているんですね。堆砂がどれだけ進んでいるかというその測量は毎年毎年きちんと行っているわけですが、それによってダム容量が減ってきている分を計算せずにダムを運用している、このことが今回調べてみてわかりました。びっくりしました。ダム操作に当たっては、ダムの放流量と、刻々と変わる水位の変化を計算しながら流入量というのを計算し、そして微調整を重ねながら放流制御、放流計画を立てるわけですが、例えば、貯水容量が一割減って浅くなっている。それなのに、そのまま計算をすれば、流入量の計算値もそのまま誤差が出たまま計算をやっているというわけですね。私もいただきましたが、四十年前の建設当時の貯水容量データのままで正確な流入量もわからずに運転しているというのでは、これは下流の数万人の命にかかわる問題で、誤差の範囲でございますでは済まされない問題だということを指摘し、改善を要望しておきます。
 さて、知事は九月議会の答弁の中で、ダムは県が責任を持って管理をしていく、その際、治水面、人の命が一番大切だということをはっきりと答弁されました。私がこの間、聞いてきた住民の声は、発電所は三月末までに売るが、ダム改善の方はその後でちゃんとやるから安心せよと、この口約束だけでは信用できない、空手形にならないようにきちっとダム操作改善の数字や方法を具体的に示してほしい、関電とも文書で確認を交わしてほしいというものでした。こういう声に県はこたえる必要があるというふうに思うんですね。つまり、来年の出水期までに、五月か六月までに見直す、運用を始めると表明をされている操作規則の改善については、関電との売却が三月末までに予定されているということに合わせて対応すべきだと考えます。
 そこで、知事にお尋ねをいたします。
 発電所は売っても洪水対策は県が責任を持つ、こう言うのであれば、二川ダムの操作改善については、水利権者との合意が必要な水位を下げて運用することや放流の改善などを具体的に三月末までに示して、県民、地元住民の理解を得るべきではないでしょうか。御答弁をお願いいたします。
 
○議長(小川 武君)
 ただいまの松坂英樹君の質問に対する当局の答弁を求めます。
 知事木村良樹君。
  〔木村良樹君、登壇〕
 
○知事(木村 良樹君)
 企業局の所有する水力発電所が関西電力に譲渡された以降においても、ダムの管理運用は河川管理者である和歌山県が責任を持って行うということに変わりはなく、従来どおりのダム運用が行われることは当然のことでございます。このことについては、これまでも住民の方々からの申し入れ等の際には河川管理者として説明してきているところでございます。
 さらに、御指摘の二川ダムにつきましては、従来よりもさらに洪水対策を重視したダム運用が行われるよう、現在、ダムの操作規定の見直しを行っているところであり、御質問にありましたが、来年三月末までに必要な検討及び関係部局等との調整を行い、来年の出水期から適用できるよう、現在鋭意作業を進めているところでございます。
 いずれにせよ、今般の水力発電所の売却問題に際し、従来どおり治水を最優先したダム運用を行っていくことに何ら変わりがないことについて御理解をいただきたい、このように思っております。
 

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