Re: 緊急時の時我々はどう対応するべきか? |
投稿者: 名無しさん 投稿日時: 2011/12/29 14:38:57 日高川町で台風12号災害時の 椿山ダム操作住民説明会 住民からは操作方法に不満が相次いだ 県と日高川町は25日、日高川交流センターで、去る9月4日の台風12号災害における日高川の大氾濫で、住民から要望が強かった県営椿山ダムの操作方法などに関する住民説明会を開いた。県は、昭和28年の7・18水害を上回る降水量を記録する中で「規定通りの操作で、4時間洪水発生を遅らせた」「最善の操作を尽くした」と主張したのに対し、住民からは「責任逃ればかりで怒りが高まるばかり」「ダム上流は被害が少なく、ダムの不適切な操作が被害を拡大させた」など厳しい声が相次いだ。 県(ダム)側から松浦直・河川課長、ダム管理事務所の山田能照所長ら4人、町は玉置町長ら幹部が出席。会場には約300人の住民と町議15人が訪れ、ダム操作の経過を説明したあと質疑応答が行い、予定の2時間を約80分超過した。 県河川課の担当者は、台風12号上陸時の降水量が昭和28年の7・18水害の降水量(推定)を約1・6倍上回っていたと報告した上で9月2日から4日の椿山ダムの流入量と放流量などを時間を追って説明した。担当者は、3日に行った洪水調節で約3450万立方メートル(京セラドーム大阪29個分)を貯水。洪水発生を約4時間遅らせ、避難に必要な時間を確保した上、大量の流木やがれき(約1万立方メートル)をダムでせき止めることが出来たと説明。流入量を下回る放流で、下流の被害を抑えるよう最善の操作を尽くした主張した。 住民は「龍神などダム上流に被害が少ないのに下流で被害が大きかったのはダムが原因」「どうして9月3日までに貯水量を減らしておかなかったのか」などと質問したのに対し、県は「必要な容量まで水位を下げて台風12号を迎えていた」「ダムの能力を超える流入量があり、洪水調節を尽くしたが、結果としてこうなった」と答えた。 その後も住民は「県は洪水を4時間遅らせたと自信を持ち、町は出来る限りのことをしたと言う。謝れば納得するが、責任逃ればかりで怒りが高まるばかり」「ダムの放水の仕方がまずかった。自然増水ならあれほど急激な増水にならなかった」と不満をぶつけた。 住民のダム操作に対する不満と、操作は適切で最善を尽くしたという県側の主張は平行線をたどったが、住民から「今後も同じようなことがいつ起こるか分からず、原形復旧では再び同じ被害が起こる。生命と財産を優先してほしい。心のある対応をして頂きたい」と要望があり、県側は「椿山ダムは台風12号級の洪水に対応できないことが実証された。改善策を示させていただき、改良復旧したい。情報発信の方法を含めて安全安心を第一に考えたい」と回答するなど、両者から災害の再発防止に向けた思いが伝えられた。 玉置町長は「貴重な意見と切実な思いを聞かせていただいた。今回の意見をもとに、県と情報を密にして河川管理に参画していきたい。ダムがあっても災害は起こる。専門家の意見を聞いて、町として県により良いダム管理を提言したい」と話した。 (紀州新聞) http://www1.ocn.ne.jp/~ks-press/111227.html |