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1 | 「楽しげに源氏をよみし青年の県知事となりて今ときめく」 仁坂知事と恩師の再会 |
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和ネット 2007/2/16 21:23
[返信] [編集] [全文閲覧] 仁坂吉伸知事は県立桐蔭時代の恩師で朝日新聞和歌山歌壇の選者、短歌「林間」和歌山支社代表の多紀治子先生の招きで2月4日昼、和歌山市堀止のフランス料理店にス−ツにノータイ姿のラフな格好で姿を見せた。東高松の知事公舎から2キロ余を歩いて来た。 多紀先生は東京女子高等師範(現御茶の水女子大)卒後、新制高校が発足した年、県立桐蔭高の国語教師を務めてから、教壇生活は実に63年。今年88歳の米寿を迎えたばかり。やや背中は丸まって感じだが、元気かくしゃく。桐蔭から向陽高、再び桐蔭に戻って退職後、講師も。その後、智弁学園和歌山校でも講師をしたが、この中で一際秀才として印象が残ったのは教え子の1人仁坂知事だった。 仁坂知事は桐蔭高から東大紛争で東大受験が出来ず、京都大に進学し1年後東京大経済学部に進み、通産省(現経済産業省)官僚となり、ブルネイ大使などを経て、木村良樹前知事の官製談合事件による逮捕、辞任に伴う出直し知事選で知事に就任したばかり。 多紀先生の招きは、久しぶりに師弟の交わりとともに知事就任を励ます意味合いもあった。 昔話に花を咲かせ、肉、魚の料理を味わいつつ、多紀先生は「仁坂君は、学者肌なので、東大に残り教授になると思った」−。桐蔭では、仁坂知事の同級生に一橋大に進み慶応大教授から総務大臣をつとめた竹中平蔵氏もいる。桐蔭高では、仁坂、竹中両人の秀才ぶりはつとに知れ渡っているが、「勉強では仁坂が竹中を上回っている」と言われていた。 多紀先生は国語の担当。仁坂知事は、源氏物語を熱心に学んだ。 仁坂知事は、グラスに白ワインを一杯。多紀先生は余ほど嬉しかったのだろう、ワインをお代わりした。和気あいあい、席は2時間余に及んだ。多紀先生は、筆を用意してもらい、色紙に「楽しげに源氏をよみし青年の県知事となりて今をときめく」としたため、仁坂知事へのはなむけとした。料理代は、招待役の多紀先生が持つはずだったが、仁坂知事は感謝込めて固辞し、全部支払った。多紀先生は恐縮しつつ「今度は私が」と、再会を約束した。 仁坂知事は、市内のアバロ−ム紀の国で行われる郷里出身の芥川賞作家辻原登氏の大仏次郎賞祝賀会に招かれており、そのままノータイで出席した。公舎に戻ってネクタイを締める時間がなかったのだろう。 拍手の中、来賓のあいさつに立ち、ノ−タイの無礼を詫びたが、そのいきさつを知る人はなかった。 |
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