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114 | Re: どうなる?和歌山県 国体終了後の未来像? |
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名無しさん 2016/5/4 22:21
[返信] [編集] 検証・ポスト国体 現場からの報告/中 強化選手 スポーツ熱、次世代に 大量離脱の競技も /和歌山 毎日新聞2016年5月4日 地方版 和歌山市内の体育館に先月23日、和歌山国体に出場したバレーボール成年女子の選手が約半年ぶりに集まった。今秋の岩手国体に向けた最初のチーム練習だったが、参加者はわずか4人。12人いた選手の大半が既に県外のチームに移ったり、引退したりしたためだ。「大学生や引退した選手にも声を掛けている」。県バレーボール協会の幹部の言葉に厳しい現状が浮かんだ。 選手の「大量離脱」は他の競技でも起きている。 サッカー成年男子に参加した関西サッカーリーグ1部のアルテリーヴォ和歌山では今年1月、国体に出場した選手15人中10人が退団した。入賞が相次いだ陸上競技も、成年男女19人中11人が引退などで和歌山を離れた。県のある陸上関係者は「本番だけの参加で、出身地はおろか顔さえ知らない選手もいた。優勝は大事だけど疑問も残った」と漏らした。 国体では、開催県が多額の予算をかけて全国から有力選手や指導者らを集めて強化を図る。だがその後、選手が県外に移ったり、引退したりする例が相次ぐ。選手らの移動に制限をかけることはできないが、地域のスポーツ振興や強化への貢献が、公費と見合うものなのか、疑問視する声も聞かれる。 和歌山も例外ではない。国体開催が内定した2007年以降の8年間に県がつぎ込んだ強化費は約36億円。これに対し、毎日新聞が国体成年男女に選手計263人を送り込んだ24競技団体に取材したところ、今年4月末時点で引退したり、他の都道府県に移動したりした選手は約25%にあたる65人だった。 県もこうした選手の離脱は「ある程度仕方がない」(県教委スポーツ課)と割り切る。ただ、多くの選手が県内で競技を続けたり、引退しても県内に残ったりしている。県は、国体を機に盛り上がったスポーツ振興や強化の機運をしぼませないため、引退した選手を対象に指導者としてのスキル向上を図る研修会も今年度、新たに始める。 アルテリーヴォ和歌山を退団した宮本宗弥さん(26)は、和歌山市立中学校の教員だったが、国体を前に県競技力向上推進課に異動し、約2年間は業務として競技に専念した。今年4月から市内の中学校教諭としてサッカー部の指導に当たっている。 「仕事をしながら競技を続けるのは無理だった。今後は五輪に出場するような選手を育てることで地元に恩返ししたい」と宮本さん。国体がもたらしたスポーツ熱を若い世代に伝えていくことが、次の目標だ。【高橋祐貴】 http://mainichi.jp/articles/20160504/ddl/k30/050/272000c |
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