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247 | 官製談合で泣く農家 |
ゲスト |
コジロー 2006/10/19 18:05
[返信] [編集] 毎日のように新聞紙面を賑わせている和歌山県官製談合事件。これに関連して昨日、ある農家の話を聞く機会がありました。その農家は、特別栽培(農薬と化学肥料の使用量を通常の半分以下に減らした栽培方法)で県特産のみかんや梅を栽培するかたわら、イオングループなどへの共同出荷で地域の世話役を務めています。 いま、果樹王国和歌山は、主力のみかんや柿が出荷の最盛期を迎えていますが、このタイミングをとらえ、11月上旬の連休、イオングループの協力を得て、関東甲信地方に展開する同グループ関連の食品量販全店舗(数百店規模になるとか)で和歌山フェアを実施、期間中は知事以下の県幹部も上京して法被姿で店頭に立ち、和歌山産品の普及宣伝に務める計画が持ち上がっていて、その農家も出荷する農産物の手配に奔走してきたそうです。 ところが、官製談合事件で現職の出納長が逮捕されるに及んで、この計画が頓挫。当初の企画から大きく縮小…というか、事実上の消滅に等しい一店だけでの実施に変更されました。いま、この官製談合でイメージダウンも甚だしい和歌山の産品をアピールするのはリスクが大きすぎるという、ま、客商売としては当然の判断で、それでも今後の縁が切れないようアリバイ的に一店だけ残したというのが実情だと思います。 この巨大フェアに向けて出荷を準備してきた生産者側は、たまったものではありません。日に日に熟してくる果実を放置しておく訳にもいきませんから、いま、大あわてで関西方面に出荷先を探しているところだそうです。しかし、もちろん、関西方面の需要にはすでに他産地からの供給が確保されています。そこへ巨大産地和歌山から商品がなだれ込めば値崩れが起きるのは必至。おそらく、みかん農家や柿農家は今年も、生産費を償えない低価格に泣くことになるでしょう。 この損害は、いったい、誰が補償してくれるのでしょうか。官製談合で税金から巨額のリベートを吸い取る連中がいる一方で、またも弱い者が泣かされる。本当にやりきれない思いがします。 |
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