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Re: なんでこんな県政になったのか 検... 和ネット 2006/12/6 9:37

8 Re: なんでこんな県政になったのか 検証(下)
ゲスト

和ネット 2006/12/6 9:37  [返信] [編集]

◆改革、清潔神話の裏側・・・業者提供の3千万円を固辞したとのうわさも・・・

改革派と呼ばれた元知事木村良樹に2つの顔があった。清潔イメージと、談合フィクサーに「天の声」を下し、受注業者を選定させる談合システムを構築し、落札建設業者による不当利益金の上前を掠め取る裏の顔だ。県民は、裏の顔に気づかず、「清潔イメージ」が1人歩きし、幻惑され、真の改革派と信じた。まず、清潔神話だ。大阪府筆頭副知事から落下傘候補として出馬した時、選挙事務所に和歌山市内の準大手の建設業者3人が訪れ、3千万円入りの紙包みを木村候補に「軍資金に使って下さい」と差し出した。県工事の指名などの見返りを期待してのことだが、木村は「結構です」と固辞した。和歌山市内の県登録建設業者の中で、このうわさを知らない者はいない。札束の紙包みが、トロ箱やダンボール箱で、渡し損ねた場所が市内の料理店であったりと、ブレはあるが、3人の業者名と、金額は一致する。後日、うち1人に聞いたが、「デマです」と苦笑した。過去の知事選では1995年10月、元県副知事西口勇と元和歌山市長の旅田卓宗との対決は、事前運動も激しく、立て看板やのぼりが乱立し、チラシ、冊子から怪文書までばら撒かれる物量選挙だった。               
敗れた旅田が後日、「それぞれ、30億もの選挙資金を投入したのでは」と述べるななど、巨額の金が動いた。建設業者は知事選ごとに、本命候補にあいさつ代わりに軍資金を提供する慣習だった(中堅業者の話)と言われ、3千万円の紙包みの件は、信ぴょう性を持って流布された。
木村は、中央政権をバックに元県議大江康弘らと対決したので、選挙資金にさほど困らなかったと想像できる。特に親密ではない建設業者の裏献金を警戒したのかも知れない。木村を推薦した自民、公明、保守の3党の県連は、手弁当で選挙に協力し、後日、政経パーティなどで出費の帳尻を合わせたといわれる。
実際の話しだが、市内大手のある建材業者が、木村が知事になって間もないころ、ブラジル県人会の招きで、外遊すると聞き、知事室で木村に餞別5万円入りののし袋を渡たした。業者は、木村の県総務部長時代から親しかった。のし袋は、数日後、水谷聡明審議官(後の出納長で辞任)を通じて返してきた。建材業者は「単なるあいさつのつもりだった。やりにくい」とこぼしていた。
また、県町村長会の総会で、来賓の知事にあいさつを受けて閉会後、懇談の宴席を用意したが、木村はさっさと、帰ってしまった。折角の懇談の機会を失い、町村長らの「知事は酒を飲まないのだろう。堅物や」と話題にしただけでの宴席は盛り上がらなかった。(当時の県町村長会長の故・山崎繁雄南部町長の話)。
 木村の人脈は、和歌山では殆どない。和歌山県総務部長時代の県官舎で隣同士だった元出納長の故・中西伸雄(元淺川組副社長)と、2、3の財界人だけしか名が浮かばない。
 中西は、木村知事の就任時、副知事ポストを狙って工作したが、有力議員の反対で叶わなかった。当初は、知事室を顔パスで出入りし、木村と昼食を一緒にする仲で、県庁内で、2人の親密ぶりはかなり知られている。中西は、出納長を辞めてから外郭団体の県信用保証協会理事長を勤めた後、01年8月、淺川組副社長になった。手土産代わりなのか、旧県立医大解体工事で、大林と、大日本土木、淺川組と共同企業体を組み、12企業体による指名競争入札で見事、受注に成功した。予定価格の91・96%。この解体工事は各報道機関に談合情報が寄せられ、的中したが、談合の証拠なしとされ、予定通り浅川組らの共同企業体が受注した。
中西は、この談合のうわさ以来、知事室に顔を見せなくなり、もっぱら裏工作に終始したらしい。最近は、「知事と中西副社長が仲違いした」とのうわさも流れた。県工事を思うように受注できず、中西が腹を立てていると言われたが、実際は、県庁北別館の耐震補強工事など、淺川組の受注は、急激に伸び、かつて会社更生法の適用で、事実上倒産した淺川組の再建に尽くしている。
知事と中西の不仲説は、双方の癒着関係を隠すための中西が流した「策略」とも言われた。仮谷志良知事の秘書課長、知事公室長。仮谷の後継知事の西口勇時代の出納長を務めるなど、常に県中枢にあった中西は、そのような融通性があったと言われる。
▽ 眉唾指南番・・・利用して、利用され尽くしたフィクサーとの腐れ縁・・・
 木村は和歌山に人脈が少なく、県選出の元総務庁長官の玉置和郎秘書の大阪府河内長野市の元天野山カントリー社長井山義一を政治の指南役として仰ぎ、いろいろ伝授してもらったと大阪地検特捜部に供述している。玉置の私設秘書だった参議院議員大江康弘は、「秘書仲間で井山の名はあまり知られていなかったと述べた。指南役の器でもないし、人脈も和歌山に限って少ないはずだと、木村の供述に首を傾げている。玉置事務所には、公設秘書2人と、私設秘書を含めて、国会議員で最も多い約60人も抱えていた。このうち、半分以上が無給。玉置から秘書の名刺携帯を認められ、玉置の顔を利用して事業活動する秘書も多く、井山もその1人だった。木村は、井山を利用したが、利用もされ、抜き差しならぬ仲に陥ったのだろう。
 木村が、大阪地検特捜部から井山との談合癒着関係を追及され、政治の指南番だと、詭弁を弄したとしか思えない。知事選の最中、井山から車の提供を受けて選挙用にフルに乗り回したため、政治の指南番だと言えば、都合がよいと思ったのかも知れない。大江以外の玉置和郎の元秘書にも聞いたが、井山を木村の「政治の指南番」と信じているものはなかった。
 木村は出納長の水谷を通じて「天の声」を井山に伝え、中西は県内業者の選定、井山は大手ゼネコンに渡りをつけて木村との関係を誇示しつつ、「天の声」を決め手に談合金の一部を掠め取るトライアングルの構図が読み取れる。12月6日、マスコミ各紙は、競争入札妨害(談合)容疑で逮捕された井山被告が04年の知事選前に水谷被告(同起訴)を通じて木村容疑者に選挙資金名目に1千万円を手渡し、木村容疑者が、このうち複数の業界紙への工作費や生活費に充てており、1千万円はわいろだと判断していることを報じている。
 木村の金絡みの裏の顔が決定的に暴露された。特捜部が木村に目を付けたのは04年9月13日付の日刊建設新聞(本社・和歌山市)で報道された井山の知人の内部告発で「「井山が和歌山県のトンネル工事の図面を百貨店の紙包みにいっぱい入れ、ゼネコンを回って談合を仕組んでいる。木村知事もスペインの外遊先から井山にたびたび電話して打ち合わせしている」とする記事が端緒だったと思われる。大阪地検特捜部による知事室の捜索で、木村のポケットから携帯電話まで押収された。秘書課には建設業者らから会費名目で徴収した数100万円の現金も見つかり、木村が改めて県内の業者との癒着組織を構築し、会費名目で資金集めしたことが明るみに出た。
県議会では3年前、田辺市で建設された県IТセンターのプロボーザル形式による設計入札で、事前に昭和設計が決まるとのうわさも流れたため、議員から「知事は昭和設計の社長と会食したのか」などと追及される1幕があった。木村は不快感を露わに語気を強めて否定した。確固とした追求材料にかけたため、木村の裏の仮面を剥ぐことはできなかった。今回、木村がわいろの一部を業界紙工作に使ったと報じられている。どの業界紙かは不明だが、組関係者も含めて木村はかなり金をむしり取られたようだ。木村は議会で見せた強気の反論に関わらず、裏の顔を隠し通そうと必死だったに違いない。木村は、取り調べに対し「談合を仕組んだのは選挙資金がほしかったため。全て選挙の地盤づくりだった」と供述していると言う。清潔イメージの裏には踏み入れてはならない、人道に外れた「けものみち」に木村は足を踏み入れた。改革派知事、清潔イメージは、中西の突然の自殺も絡んで砂上の楼閣のように一瞬に崩れ去った。(敬称略)




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