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会見原稿 名無しさん 2006/11/28 1:55 |
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名無しさん 2006/11/28 1:55
[返信] [編集] 平成18年11月27日 午後3時 清水 和子 大勢の記者の皆様、そしてこの成り行きを固唾を飲んで見守ってくださっていた多くの県民の皆様、今回の知事選出馬について本日私が出した結論を述べさせていただきます。 私、清水和子は「和歌山県に新しい風を!」と県議会議員を目指しておりました。そこに降って沸いたのが和歌山県談合問題でした。本当に和歌山の誇りが傷つけられ、怒りで胸がふるえました。「利権構図をぶっ壊して、なんとしても和歌山県民の誇りを取り戻したい、貧しくてもいい、次の世代へ自信を持って引き渡せる故郷和歌山を作りたい。岸本さん、是非とも立候補を決断して和歌山を立て直していただきたい。」と懇願する私に「今のこの県政を変えるのは東大、中央官僚出身の私よりあなたがふさわしい。乳飲み子を抱えて、土にまみれて社会の底辺を生き抜いてきた母子家庭の母親の目線で、しなやかな女性の視点で世直しをしてください。」と熱く語る岸本代表のことばの中に、私は政治家岸本周平の「誠」を感じ取りました。 民主党の推薦が極めて難しい状況になったと報じられた後は、県下全域から、また県外からも、「私達はもうすでに勝手連を立ち上げて頑張っている、街宣車はこちらで用意する、宿舎も用意する、ポスターは全県下貼りまわる体制は整った、選挙費用もカンパで賄おう、ぜひ、無所属での立候補を」という電話が鳴りっぱなしでした。 「県民に選択肢を与えてください。」という悲痛な叫びに私は、胸が張り裂けそうな思いでした。 「出る勇気」「引く勇気」のはざまで私の心は揺れ続けました。胸がつぶれる思いで苦しみぬいて出した結論を述べさせていただきます。 県民の皆様、本当に申し訳ございません。私は「引く勇気」を選びました。あと一週間の時間があれば、多分私は「出る勇気」を選んだと思います。告示まであと3日、どう考えても素人ばかりで、無所属で戦うのは物理的に無理だと判断いたしました。 私は、一人の貧しい母子家庭の母親としての目線で、田舎の主婦の目線で町政を見、県政を見、国政を見てまいりました。小さな田舎町の町会議員、県会議員、市町村長や知事、どんな立場にあっても政治家として信ずるもの、目指すものはたった一つであります。 政治というものは社会の底辺で生きるもののためにある。貧しくても誇りを失った社会を作ってはいけない、ということであります。 今後は当初の目標どおり、県議選に向けて次の世代へツケを残さない、持続可能な福祉の実現、本気で循環型社会を目指して微力ながら頑張ってまいります。和歌山からの日本再生を目指します。 しかし、私にはどうしても残しておきたいメッセージがあります。今回の知事逮捕は談合問題解明への扉をやっと開いただけであります。60年間のしがらみを断ち切ることは容易ではありませんが、たまりにたまった膿を出し切る作業を今すぐ始めなければなりません。和歌山の問題は日本の問題であります。 本当に地域を支える零細な建設業者には談合が許されません。予定価格の50%から60%で落札をして額に汗して働いても報われない。同じ建設会社でも大手ゼネコンと零細業者との格差が広がるばかりであります。 又、この談合問題には入札の際の談合だけではなく、予定価格を決める段階からコンサルタント会社が介入する二重の談合の構図が存在するのです。これは大阪阪南市のし尿処理施設談合でも明るみに出ました。二重の談合によって、ただでさえ苦しい自治体がさらに苦しめられる現実、その複雑な奥の奥にまで早急にメスを入れる必要があります。 今回、清水和子擁立に向けて最後の最後までご尽力いただきました岸本代表はじめ、民主党県連の皆様方、そして県民のためにこの事を心配し続けられました諸先生方に心より感謝申し上げます。 産みの苦しみ、流産の苦しみ、二つの苦しみの中での経験を決して無駄にすることなく、今後の政治に大きく生かしていただきたいと思います。千里の道も一歩から、一歩進んで二歩下がりながらも、また三歩進んで確実に和歌山県の歴史の歯車がクリーンな方向に回り始めることを期待しまして私の会見を終わらせていただきます。 |
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