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Re: 真道ゴー!!頑張れ! 名無しさん 2016/6/1 22:25
Re: 真道ゴー!!頑張れ! 名無しさん 2016/6/14 23:07
Re: 真道ゴー!!頑張れ! 名無しさん 2016/10/2 8:55
Re: 真道ゴー!!頑張れ! 名無しさん 2017/11/1 14:15
Re: 真道ゴー!!頑張れ! 名無しさん 2022/10/18 4:46

53 Re: 真道ゴー!!頑張れ!
ゲスト

名無しさん 2016/6/1 22:25  [返信] [編集]

[全文閲覧]で見てください。

ボクシング
WBC・女子フライ級元王者の真道ゴー選手、WBO・バンタム級王者に挑む 東京・後楽園ホールで13日 /和歌山
毎日新聞2016年6月1日 地方版

「人生の岐路」気負いなく 真道ゴー選手(28)
 和歌山市出身の世界ボクシング評議会(WBC)女子フライ級元王者、真道ゴー選手(28)=グリーンツダ=が13日、後楽園ホール(東京)で世界ボクシング機構(WBO)女子バンタム級王者の藤岡奈穂子選手(40)=竹原慎二&畑山隆則=に挑戦する。性同一性障害を公表している真道選手は4月、今回のタイトルマッチに勝てば性別適合手術を受け、戸籍上の性別を男性に変更して男子との対戦を目指す考えを表明。「人生の岐路」と語る6度目の世界戦のゴングが間もなく鳴る。【倉沢仁志】

 2014年12月に敵地メキシコであった3度目の防衛戦に敗れ、王座から陥落して約1年6カ月。この間の2度のノンタイトルマッチに勝利した真道選手が、いよいよ世界戦のリングに立つ。

 チャンピオンの藤岡選手は日本ボクシングコミッション(JBC)の女子公認後、日本人選手初の3階級制覇を達成するなど、通算15戦14勝(6KO)1敗の戦歴を誇る。真道選手が初の世界戦で判定負けしたマリアナ・フアレス選手(メキシコ)にも、昨年3月に判定勝ちしている。

 真道選手は14年9月にジムを移籍。かつては「体のバネだけで打っていた」というボクシングスタイルを変えた。きっかけはWBCバンタム級元王者、辰吉丈一郎さん(46)らを育てた島田信行トレーナーとの出会いだ。「感覚だけでやっていたが、島田先生の指導で変わった。自分の動きの一つ一つに意味を見い出せるようになった」

 足を使い、相手との距離を保つアウトボクシングは不変だが、体幹を意識することで打ち込み後の動きがスムーズになり、パンチの威力も増した。「オフェンスもディフェンスも完成しつつある」と手応えを口にする。

 4月の記者会見では「必ず勝って次のステップへと行きたい。人の歩んだことのないことに挑戦したい」と語った真道選手。だが、気負いはない。「応援してくれる家族やパートナー、経営するスポーツジムの従業員のことを考えたら勝つしかないが、不思議と気持ちが高ぶって仕方ないというわけでもない。やってきたことに自信があるから」。あくまで自然体で挑む。

http://mainichi.jp/articles/20160601/ddl/k30/050/426000c
54 Re: 真道ゴー!!頑張れ!
ゲスト

名無しさん 2016/6/14 23:07  [返信] [編集]

性別適合手術決断の元王者が判定負け 女子ボクシング
2016年6月14日00時04分

 性同一性障害を公表し、性別適合手術を受ける決断をした女子ボクシングの元世界王者、真道(しんどう)ゴー(28)=グリーンツダ=が13日、東京・後楽園ホールで世界ボクシング機構(WBO)女子バンタム級タイトル戦10回戦に臨み、王者の藤岡奈穂子(40)=竹原&畑山=に0―3で判定負けした。藤岡は初防衛で、戦績は16戦15勝(6KO)1敗。

 真道は1回、右フックで藤岡をふらつかせ、好調な滑り出し。が、4回、藤岡の頭と接触して左眼窩(がんか)底骨折をした疑いがあり、セコンドについた本石昌也会長は試合後、「眼球が寄ってしまっていた。本人も距離感がわからないと言っていた」と明かした。8回終了間際には右をもらってダウンを奪われた。試合後は病院に直行した。

 今回の試合は、人生を支えてくれるパートナーの女性との結婚を考え、「女子最強」になって性別適合手術をするという強い覚悟があった。手術後は男性としてリングにあがることも希望の一つとして挙げていたが、本石会長は「きょう負けて、どういう景色が彼女に見えているのか。本人の意思にまかせたい」と述べるにとどめた。

http://www.asahi.com/articles/ASJ6F7JC2J6FPTQP012.html


真道、左目付近など手術へ=敗れた世界戦で骨折−女子ボクシング
 13日の世界ボクシング機構(WBO)女子バンタム級タイトルマッチで判定負けした挑戦者の真道ゴー(グリーンツダ)が14日、和歌山市の病院に入院した。所属ジムの本石昌也会長によると、試合中に左目付近などを負傷し、終了後に東京都内の病院で左眼窩(がんか)底と鼻骨の骨折と診断されていた。15日にも手術を受ける。
 性同一性障害と向き合う28歳の真道は世界ボクシング評議会(WBC)女子フライ級の元王者。交際中の女性パートナーと家庭を持つため性別適合手術を視野に入れ、将来的に男子のリングに立つ希望も抱いている。本石会長は「この敗戦をどう思っているのか、今どんな景色が見えているのか、まだ何も聞いていない。(進退は)本人の意思に任せたい」と述べた。 (2016/06/14-20:32)

http://www.jiji.com/jc/article?k=2016061400889&g=spo
55 Re: 真道ゴー!!頑張れ!
ゲスト

名無しさん 2016/10/2 8:55  [返信] [編集]

真道ゴーの記事が、毎日新聞全紙(東京版・大阪版・西部版・中部版・北海道版)の一面に記事が出た。

[全文閲覧]で見てください。

ストーリー
元女子王者の生きる道(その1) 拳でつかんだ自分

毎日新聞2016年10月2日 東京朝刊

 額から鼻にかけて治療用テープが何重にも貼られていた。ベッドの上で「彼」は壁に寄りかかったままつぶやいた。「終了のゴングを聞いた後に感じた直感に従おうと思う。やめるよ」

 性同一性障害を公表している世界ボクシング評議会(WBC)女子フライ級元王者、真道(しんどう)ゴー(29)が、一線を退く意思を口にしたのは、東京・後楽園ホールで繰り広げた激闘から2週間後。試合で負った傷の治療のため、入院している大阪の病院で淡々と語った。

 6月13日にあった世界ボクシング機構(WBO)女子バンタム級タイトルマッチで、3階級制覇の王者・藤岡奈穂子(41)に挑んだ。勝てば性別適合手術を受けて戸籍を男性に変え、6年以上支えてくれているパートナーの女性(32)と結婚するつもりだった。「子供に『父ちゃんは昔、女の子やったけど、その中で最強やったんやで』って絶対に伝えたる」。自らを奮い立たせ、青コーナーから「人生の岐路」と位置づけたリングに上がった。

 「こいつと関わったら不幸せ」「あいつって変よな」と言われてきた。恋愛をするのもつらかった。自分が好意を抱けば、相手に迷惑を掛けると思った。なぜ普通の恋ができないのか。みんながいう「普通」とは何なのか。自分は普通じゃないのか。

 性への違和感と周囲との不協和に苦しみ、「心から打ち込めて、人にばかにされないもの」がほしかった。さまよった末、出合ったのがボクシングだ。「女子最強」を証明し、その後男性になる−−。だが、ベルトを腰に巻くことはできなかった。試合は滑り出しこそ好調だったが、中盤で流れが変わり、左目を腫らして八回にダウン。最後まで立って戦い続けたものの、0−3の判定で敗れた。

 グローブを壁に掛けることを決めた今、自らの性やパートナーとの将来、よりどころだったボクシングについて何を思い、どう生きていこうと考えているのか。真道の心境に迫った。<取材・文 倉沢仁志>
http://mainichi.jp/articles/20161002/ddm/001/050/150000c

ストーリー
元女子王者の生きる道(その2止) 本当の強さ、探して

毎日新聞2016年10月2日 東京朝刊

 ◆性同一性障害のボクサー・真道ゴー

「もや」に悩み戦い
 「自分が何者なのか、深く考えるというより考えたくなかった」。世界ボクシング評議会(WBC)女子フライ級元王者、真道(しんどう)ゴー(29)は、もやの中を生きてきた。

 本名は橋本めぐみ。幼い頃から男の子とばかり遊んでいた。「ターザンのような生活やったな。やんちゃばかりしてた」。中学3年の時、仲良くしていた女子生徒が男性と交際しているのを知って、激しい嫉妬を覚えた。それが何を意味するのか、よく分からないまま……。

 身体能力が高くスポーツ好きな真道は、小中高とバスケットボールに打ち込み、大学入学後も当然のように入部した。ところが、自らの性への違和感が原因でチームメートと行き違い、孤立していく。居場所を失い、死すら考えたという。

 休学して大阪・北新地のボーイズバーで働き始めた。「生きていて楽しいことなんてあるのか」。たばこをふかして酒をあおり、女性と交際しては「俺と付き合っても未来は暗いぞ」とあざけった。すさんだ生活を送っていた時、客として来店したホステスに言われた。「『自分なんてどうせ』って思っている、あんたの姿に腹が立つ。人にばかにされようが、自分をもっと好きになりなさいよ」。胸に突き刺さった。

 その時、20歳。抱え続ける違和感を両親に打ち明けようと決心した。「理解してもらうためではなく、自分らしく生きていくための第一歩が、大事な人にしっかりと伝えるってこと」。母に思いを話すと、「苦しそうなのは伝わっていたけど。『いつか変わらんかな』と私が思ってきたせいで、どれだけ一人で苦しんできたんやろうね」と謝られた。泣きながら、胸の内をはき出し合った。

 「男とか女とかじゃなく、笑顔でいてくれたらいい」。母の言葉をきっかけに、「社会の役に立つ仕事をしたい」と消防のレスキュー隊を志す。そのためにはまず体を鍛えよう。近所にある和歌山市内のボクシングジムの門をたたいた。

 それが、転機となる。

 入門は2007年12月。国内初の女子プロテストが実施される前年のことだ。練習に通ううち、真道の鋭い反射神経に目を留めたジムの会長から、プロになるよう勧められた。「ボクシングのような個人競技は、頑張っただけ自分の結果につながる。それがうれしかった」。チーム競技は挫折したが、スポーツに再挑戦したいという思いがあった。母に反対されたものの、父は背中を押してくれた。「お前からスポーツ取ったら何も残らないんちゃうか。やってみろ」

 08年2月、プロテストに合格し、リングネームに「真っすぐ信じた道を突き進む」という思いを込めた「真道ゴー」が誕生した。5月のデビュー戦こそ敗れたが、その後は連勝街道を走る。ところが、プロになって3年がたった頃、迷いが芽生えた。

 「自分は本当に、このリングに立っていいのか」。体は女だが、心は男。対戦相手を「女性」として見ている自分がいた。「勝ちたいとかじゃない。(女性に)負けたら恥ずかしい。負けたくないじゃなくて、負けられない」。思い詰めて苦しみ悩んだ。

 そんな真道の「殻」を再び破ってくれた女性がいた。「いつも『性別にとらわれたくない』と言っているくせに、一番こだわっているのは、あなたじゃん」。22歳の時から寄り添うパートナー(32)だ。彼女の一言に、吹っ切れた。

 ボクシングにがむしゃらに打ち込んだ真道は11年5月、東洋太平洋タイトルを獲得。12年7月の初の世界戦は判定で惜敗したものの、13年5月に地元・和歌山で開催された世界戦に勝利し、ついにWBC第5代女子フライ級王者となった。

 ただ、満足感は乏しかった。欲しいのはタイトルだけではない。「世界チャンピオンというのは世界一強いわけやから」。自分より強いボクサーがいることを、世界戦で体感していた。その後、2度の防衛を果たしたが、強敵と思えなかった。「本当に強い相手と戦いたい」。真道と所属ジムとの間に溝が生じ始め、大阪市のグリーンツダに移籍する。

 世界王者に輝いた後、真道は和歌山市内でスポーツジムを開いた。かつてはアルバイトで生計を立てており、その一つに「体育家庭教師」があった。発達障害や運動が苦手な子どもの家を訪ね、鉄棒や縄跳びなどを指導する。自分らしいバイトと感じていた。しかし、タイトルを得た後は各家庭で個別指導する時間が割けず、自身のトレーニング時間と場所を確保する必要もあり、一念発起して地元にジムを開いた。経営の傍ら大阪にも通う「二足のわらじ」だ。

 3度目の防衛戦を前にした14年11月下旬、真道はそのスポーツジムにいた。

 心肺に負荷をかけるためマスクを着け、サンドバッグをたたく。試合と同じように、2分間休みなくパンチを繰り出しては1分間のインターバル。そしてまたサンドバッグに向かう。時折、わずかな水を口に含むが、額に汗さえにじまない。体重を10〜11キロ落とした肉体は乾き切っていた。ジムに流れるポップソングの軽快なリズムも寄せ付けないほど、周囲の空気は張り詰めていた。

 だが敵地・メキシコでの防衛戦は精彩を欠いた。移籍騒動などの準備不足も響き、判定負けを喫する。27歳。「引退」の文字が頭をよぎったものの、「不完全燃焼」の思いが強かった。15年1月、ブログで現役続行を発表した。「もう一度世界に挑戦します。世界チャンピオンのベルトをとりにいくんではありません。世界チャンピオンで自分より強いと言われてる選手に勝つ!! 本物に勝つ!!」

愛する人、笑顔にしたい
 再出発を誓い、真道はこれまでの感覚に頼ったボクシングを改めた。ジャブとステップを駆使し、好機をうかがうアウトボクシングこそ変えないが、体幹を鍛え上げ、体の動き一つ一つの意味を考えた。再起後の2戦で連続KO勝ち。戦績を16勝(11KO)3敗に伸ばした。

 「本当に強い相手に勝つ」。女子選手で初めて3階級を制覇した世界ボクシング機構(WBO)女子バンタム級王者、藤岡奈穂子(41)こそ、願いをかなえるボクサーだ。真道が初の世界戦で敗れた相手にも勝ち、「女子最強」の呼び名が高い。今年4月、藤岡との対戦が決まった真道は、記者会見で語った。「勝って、次のステップに進みたい」。それは性別適合手術を受けて戸籍の性別を男性に変え、男のリングを目指す宣言だった。

 決戦を3日後に控えた6月10日。和歌山のジムに照りつける日差しは、すでに真夏のようだった。「それじゃあ、よろしくお願いします」。打ち合わせを終えて、税理士を見送る真道は穏やかな表情をしていた。階級を上げて減量が約9キロで済むとはいえ、かつてとは明らかに雰囲気が違った。

 「これまでの世界戦より自然体で臨める」。約1年半ぶりの世界戦は約10年に及ぶボクシング人生の集大成であり、「女子最強」から男子選手への転換点となる。ただ、真道の表情からは、そんな重圧をみじんも感じ取れなかった。

 世界戦当日、会場の東京・後楽園ホールには、和歌山からも多くの応援団が駆けつけた。一回、真道は果敢に前へ出た。右が藤岡の顔面を捉え、ぐらつかせる。ゴングが鳴ると両拳を突き上げた。セコンドの指示は「ジャブで様子を見ろ」だったが、アウトボクシングが身上のはずの真道は、むしろ相手との距離を詰め、二回以降も打ち合いを仕掛けていく。

 四回、藤岡の頭が左目付近に当たった。偶然のバッティングだ。真道の動きが明らかに重くなり、回を重ねるごとに目の腫れが目立ってきた。八回、猛攻を浴びてダウン。だが、立ち上がった。

 「相手が5人くらいに見えていた。よう立ったなと自分でも思う。応援席から『ゴー先生』と聞こえてね。こりゃ、倒れるわけにはいかないなと」。勝利から遠ざかろうとするボクサーの肉体を声援が支えた。「失明するかもしれへんと思ったけど、最後まで立ち続けなあかんなという気持ちの方が強かった」

 懸命に声援を送っていたのは、真道が経営するスポーツジムや15年6月に始めた障害者向けデイサービスに通う子どもたちだ。「簡単に諦めない」ことの大切さをいつも教えてきた真道。身をもってそのことを伝えるかのように立ち続けた。

 十回、試合終了を告げるゴングが鳴り、真道はもたれかかるように藤岡に抱きつくと、拍手を送った。0−3の判定負け。病院に直行した。左眼窩(がんか)底骨折の重傷、鼻骨と頬骨も折れていた。

 セコンドの指示に従って打ち合いを避けていれば、結果は違ったかもしれない。それでも、真道に悔いはなかった。

 「最後の試合になるかもしれない。勝ちにこだわるんじゃなくて、自分の生きざまをみんなに見てほしかった。ボクサーとしては失格やと思うけど」

 世界戦を終えて1カ月ほどたった頃、治療手術を終えた真道を訪ねると、意外なほど表情はすがすがしく、もう一つの夢を打ち明けてくれた。「集大成の試合が終わったら結婚して家庭を持つ。3、4年前からずっと考えてきた。勝っても負けても最終章やと思って戦ったから」

 戸籍の性別を変更して、これからはパートナーとの結婚を優先させるつもりという。法律上、女性から男性に戸籍を変更するには、生殖器官の子宮や卵巣を摘出しなければならない。性別適合手術は公的医療保険の適用外で、全てが自己負担になり、100万円以上かかる場合もある。「一体、何のために取るんやろう。取って誰が得をするんやろう。メスを入れて、命まで懸けて。障害と名付けられているのに保険が利かんのもおかしなことやんか」

 手続きへの疑問は尽きないが、結婚にこだわりたい。「日本という国で、生まれてくる子どもの戸籍上の父になりたい。結婚することで、法律で守られるケースが増えるから」。パートナーとの間に子供を持つ方策も考えているという。

 以前、パートナーに「世の中そんなに甘くないし、親御さんも悲しむよ」と言ったことがある。愛する人を傷つけたくないという真道の優しさでもあり、言葉には、人を愛する度に傷つけられた自身の苦悩もにじんでいた。ところが、パートナーは驚くほどあっさり答えた。「はいはい、そんな軽い気持ちで付き合っているわけじゃないから」。自分のことをこれほど理解してくれる人に出会えたことがうれしかった。

 14年2月、神戸へ旅行した時に夜景を見ながらプロポーズした。OKだったとしか覚えていない。「試合よりも緊張したんやもん。細かなやり取りまで覚えてないわ」。照れくさそうに笑った。

 ボクシングの頂点に立ち、性同一性障害の当事者でなく、一人の人間として見てほしいと渇望してきた真道。デイサービスに通う子どもたちや、同じように「個性」を持って生まれた人たちに、勇気や感動を与えることが自分の宿命かもしれないとも考え、ひたすら強さを求めてきた。しかし、「最終章」と位置付けた一戦を終えた今、「自分や周りの人の笑顔につながることを目標にして生きていきたい」と思っている。「いろいろなことを経験して、いろいろな人に出会ってきたから。性格が丸くなったんかな」。今度はいたずらっぽく笑った。

 パートナーと家庭を築いた後、やはり男のリングを目指すのか。それとも、指導者として世界王者を育てるのか。いっそボクシングから離れ、性的少数者が生きやすい社会を実現するために活動するのか。まだ、答えを出していない。「これだけが正しいっていうものは、ないんやろうなと思う」

 目標へ向かって一直線に突っ走ってきたボクサーの前に、いろんな光景が広がり始めている。「女にも勝たれへんやつが男の世界で何ができんねん」とあがき、一度は世界を奪(と)ったボクサー、真道ゴーはひとまず休業する。だが、ファイティングポーズは崩さない。「絶対に何かしらのリングに上がるよ」。橋本真道(しどう)として迎える人生の第2ラウンド。そのゴングが間もなく鳴り響く。

 ◆今回のストーリーの取材は

倉沢仁志(くらさわ・ひとし)(和歌山支局)
 2010年入社。高知支局を経て14年から現職。和歌山では県警本部や和歌山市役所などを担当。スポーツと性的少数者の問題を取材テーマとしている。真道ゴー選手とは和歌山赴任直後に出会い、6月に東京であった世界戦も会場で取材した。

 ツイッター(@mainichistory)発信中です。ストーリーの掲載日に執筆記者の「ひと言」を紹介しています。

http://mainichi.jp/articles/20161002/ddm/010/050/002000c
56 Re: 真道ゴー!!頑張れ!
ゲスト

名無しさん 2017/11/1 14:15  [返信] [編集]

【スポーツ】性同一性障害の元女子王者真道ゴーが引退 男子としてリングに立つ日は来るのか
 ボクシングの元女子世界王者が、男子のリングに立つかもしれない−。元WBC女子世界フライ級王者の真道ゴー(30)=グリーンツダ=が10月30日に大阪市内の所属ジムで会見を開き、「真道ゴーとしての人生を忘れず、今後は自分しかできない人生を歩んでいきたい」と晴れやかな表情で引退を表明した。
 幼少期から性同一性障害に悩んできた。女性であることは苦痛でしかなく「生きていても楽しくなかった。死ぬことも考えていた」という。小学生からバスケットボールに熱中し、天理大体育学部に進学するも1年で中退。レスキュー隊員を夢見て、体を鍛えるために入門した地元和歌山市のクラトキジムでボクシングと出会った。
 08年にプロデビュー。13年5月に2度目の世界挑戦でWBC女子世界フライ級王座を獲得し、2度の防衛に成功した。王座陥落後、昨年6月に2階級制覇を目指し、WBO女子世界バンタム級王者の藤岡菜穂子(竹原&畑山)に挑んだが0−3の判定負け。これが最後の一戦となった。
 今年5月にタイで子宮と乳腺を切除する性別適合手術を受け、6月末に戸籍を男性に変更。名前も橋本めぐみから橋本浩(ごう)に変えた。「何年も待たせていた」と、約7年間交際していた一般女性の亜由佳さん(33)と7月8日に結婚式を挙げ、真道の誕生日にあたる同18日に婚姻届を提出した。
 今後は和歌山市内で経営する児童発達支援デイサービスやフィットネスジムの会社に携わっていくと話し、リングから距離を置くと思われたが、その拳は行き場を探していた。会見で男子選手としてのリング復帰の可能性について問われた真道は「自分の中で選択肢はある。ゆっくり考えて決めたい」と含みを持たせた。
 ボートレース(競艇)では女子選手としてデビューした安藤千夏が性同一性障害と診断され、性別適合手術を経て男子選手の安藤大将として再デビューした例などがあるものの、日本ボクシング界では前例がない。日本ボクシングコミッション(JBC)によると2、3年前から議論はされているが、明文化された規定はないという。危険を伴うスポーツだけに慎重な判断が求められるが「検討の余地はある」(JBC関係者)と一定の理解は示した。本石昌也会長も「本人がそのつもりなら、復帰の際は全力でサポートするつもり」と後押しを約束。30歳という年齢もあり、真道は来年中に結論を出す考えだという。道のりは平たんではないが実現すれば画期的な挑戦となる。性別を超え、再びリングに戻る日は来るのか。真道の決断を待ちたい。(デイリースポーツ・山本直弘)
https://www.daily.co.jp/opinion-d/2017/11/01/0010693022.shtml
57 Re: 真道ゴー!!頑張れ!
ゲスト

名無しさん 2022/10/18 4:46  [返信] [編集]

男が女子の試合に出てマウント取ってただけ
騙されて応援させられてた人、乙>>1




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